・・・というセリフをやたらと吐く生徒がたまにいる。
イメージとしては、成績はそれほど低くない生徒に多い印象だろうか。
ここからが重要なのだが、上記のタイトルのようなセリフを吐く生徒は応用問題で躓く場合が非常に多い。
というか、ほぼ間違いなく躓く。
「はあ?だから生徒は『全然わかんない』って言ってんでしょ?」
「応用問題なんて解けなくて当然だろう!」
という言葉が聞こえてきそうだが、そうではない。
先程、成績はそれほど低くない生徒に多い印象だと書いた。
ついでに言うと、エクスクラメーションマーク(!)も付けてあるところがミソなのだ。
別に誰も解けないような超難問を解いているわけではない。
ある程度の成績を残せる能力を有している生徒ならば、必ずどこかの段階までは分かっているはずなのだ。
それを「全く分からない」とバッサリ切り捨てるような表現を使ってしまう。
しかもエクスクラメーションマークまでつけて。(まあ、これはセリフの抑揚の比喩ですが)
要するに何が問題なのかというと、
「物事を正確に伝える」ということを最初から放棄していることが問題なのだ。
なるべく自分の思い込みを排して物事を「正確に」伝えようという意志を欠いている。
当然、「物事を正確に伝える」ためには、現象(勉強でいえば問題文など)を「正確に」読み取ることが必要になる。
「伝える」ことと、「読み取る」ことは表裏一体の関係にあると思う。
自分がどこまで理解していて、どこで躓いているのか?を把握しようという意志がない限り成績は伸びない。
何度も書いていることだが、自分を客観視できることは「賢さ」の源泉のようなものだ。
タイトルのようなセリフを連発している生徒を見ると、少し気分が落ち込む。
ただし、「卵が先か、鶏が先か」問題と同様に、先天的なものだけではないだろう。
賢くなるにつれて「物事を正確に伝えよう」という意志が湧いてくるのかもしれない。
考えてみれば、私もそうだった。☟
自己に関して、やたらと扇情的な表現を使っていた印象がある。
生徒のそういう部分から、直していけたら良いなと感じている。
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