北辰テストの見方

北辰テストに関して言えば、結論から言うと、

「北辰は北辰、埼玉県の公立入試とは別物」

というのが私の考えです。

北辰テストの意義は、

①私立の確約が取れる
②強制的に復習が出来る

この2点だけですね。

(ただ、②に関しては、復習のやり方が重要になってきます。北辰の過去問演習をするよりも、基礎を徹底的に反復した方が良いお子さんもいます。)


よく、北辰の偏差値を頼りに進路指導を行う方がいらっしゃいますが、私にはあまり理解できない行為です。

問題によって求められているものが違いますから。

(とはいえ、両者のギャップは確実に埋まってきてはいますが…)


北辰は「地頭測定器」としては大変優れていると思います。

(私立高校が確約の基準とすることには納得は出来ますね。)

ただし、「地頭」が良ければ「適切な」努力なしに公立に受かるか?と言えばそうではありません。


やはり、公立の問題では「得点力」が合否を左右します。

それでは「得点力」とは何か?と問われれば、

「根拠を持って正解を導き出す力」

「問題を見た時に正解への道筋をおぼろげであっても見通す力」

であるといって良いでしょう。

(「記述力」とは若干違います。「記述力」は、論理だてて「他人に説明すること」を求められますから、もう少しハードルが上がると言えるかもしれません。「見栄え」の問題も気にしなければなりませんし。)


要するに、普段の勉強で「間違っているのに解説も読まずにただ〇×付けをしているだけ」の生徒には永久に獲得することが出来ない力です。☟

しかし、中には本当に能力的な問題から、「解説を読むことが出来ない」お子さんもいます。

私の授業の主たる目的の一つは、「後で問題を解いた時に、1回目は問題が解けずとも、少なくとも解説を読めば理解できるようにする」ことです。

勿論、1度の説明で「理解」し、問題演習を通じて解法を「浸透」させることが出来る超優秀なお子さんもいますが、極々少数です。

まずは「解説を読めるようにする」。

授業というのは、そのためにあります。

その後、「理解した状態」で反復を重ねることで初めて「使える知識」としてインストールされ、自力でアウトプットできるようになります。

さらには、他の知識との組み合わせで新たなステージに辿り着けるかもしれません。

「根拠を持って正解を導く」という癖をつけて頂きたいと思います。

そのためには、「情報の整理」など、様々な力が必要なんですけどね。

(因みに、実生活でこれをやり続けると「面倒臭い人」扱いになると思うので、そこら辺は上手く立ち振る舞っていただきたいとも思います。)

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