解答解説は地図と同じです

タイトルの通りなのですが、

問題集の解説解答とは、目的地(答え)とそこに至るプロセス(道しるべ)を示した地図そのものです。

ならば、地図を見るのはどんな時でしょうか?

多くの場合、道に迷ったときのはずです。

問題集で言えば、解答へのプロセスが見えずに悪戦苦闘している時と言えるのではないでしょうか。

目的地に着いてから初めて地図を開いてルートを確認する人は、恐らくいないでしょう。

(そういう奇特な方も世の中にはいらっしゃるのかもしれませんが…)


道に迷ったならば、一旦歩みを止め、地図を開き、現在地と目的地を確認し、目的地に至るルートを地図上で辿り、ある程度頭に入れてから再び歩き始める。
途中でまた迷ったら、再度地図を開いて確認する。
その繰り返しの後、ゴールへと辿り着けるわけです。


しかし、「地図が読めない」人がいるのも、また事実です。

問題集で言えば、「解説が読めない」生徒が少なからずいます。

(ちなみに、うちのエースさんも「私、地図読めないんだよね!」とのたまっておられました…^_^; 。中2の次期エース候補の生徒は、「読めない」ではなく「読まない」タイプですし…)

私が授業において、まず一旦、解説してから問題を解かせることが多いのは、私の一度の解説で理解してほしいからではなく、私の解説を聞くことによって、あとで自分で解いた時に、解説に書いてあることを理解できる素地を作るためです。


最初は地図を見ながらしか行けなかった場所も、何度か通っているうちに地図を見なくても辿り着けるようになっているはずです。


そして、勉強において、「問題が解ける」という状態は、「地図を見なくてもいくつかのルートが頭に浮かび、最短ルートで目的地にたどり着くことが出来る」状態だと言えます。


「いくつかの」と書きましたが、自分が遠回りのルートを辿っていないか?、もし途中で何らかのトラブルで通れない道があるとしたら、速やかに別のルートを選択することは出来るか?、といった選択肢を持つことが、時間制限のある入試においては極めて重要だからです。

レベルが高くなるにつれて、こういった発想の重要性が増していきます。

「自分が何のために、その問題を解いているのか?」を考えれば、自ずから勉強の仕方は変わってくるはずです。

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