「聞く力」について

授業中の生徒とのやり取りの中で、よくこんなことがあります。

私「じゃあ、この問題の答えは何だろう?ハイ、〇〇さん!」

〇〇さん「え~と、ア」

私「ア? う~ん、じゃあ、この文の主語は何だろう?」

〇〇さん「あ~、わかった~、ウ!」

私「・・・」

このような時に、勉強が苦手な生徒は「え?何? 私おかしなこと言ってる? 別に答えがあってるんだから、いいじゃん!何の問題があるの!」と考えてしまう傾向が非常に強いと言えます。

しかし断言しますが、このような反応をする生徒は成績が伸びません。

答えがあってるかどうかは重要ではないのです。

例えば、

「名前は何ですか?」と聞かれて、

「13才です」という答えが返ってきたら、「は?」となりますよね。

更に、

「あ、じゃあ、まず年齢は何才ですか?」と聞き直したところ、

「山田花子です」という返しが来たら、

「は? 何言ってんの?」となりますね。

言っている情報は正しくても、相手の問いかけに対しての答えになっていないのです。

ここで、

「え!何?私、本当のこと言ってるのに、この人怖い!」という反応が返ってきたら、

「いや、怖いのはお前だろ!」という突っ込みの一つでも入れたくなります。

入試問題というものは、究極的に言えば、聞かれたことに適切に答える能力をみるテストだと言えます。

まず、「何を聞かれているのか?」をしっかりと捉えることが重要なのです。

その上で、自分の知識の中から必要な情報を引っ張ってくるというプロセスをたどっていくことになります。

その入口のところで躓いている生徒が、実は非常に多い

という事実に気付いていない(もしくは放置したままにしている)ケースが多いのです。

このままだと成績は伸びません。


しかし、心配する必要はありません。

この「聞く力」は日々の訓練によって鍛えることができます。

蒼進塾の授業の中では、こちらの質問に適切に答えていない場合は、何度でも聞き直します。

最初は、それを嫌がる生徒もいますが(実は、これを嫌がるのはあまり良い傾向ではないのですが…)、日々の私とのやり取りの中で、だんだんと慣れていき、こちらの質問に対して適切に答えられるようになります。

そうなると、吸収力が飛躍的に上がり、成績も爆発的に伸びます。

聞く力=地頭 であると言っても過言ではありません。

「聞く力」をキチンと身に着ける。

これが一番重要なことですね。

蒼進塾(そうしんじゅく)~さいたま市~真剣に努力する姿勢を育む

本気で成績を上げたい生徒を全力でサポートする塾です。現在の成績に関係なく未来に向けて真剣に努力する生徒を応援します。

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