本日、小学5年生の生徒さんの2回目の体験授業をさせて頂きました。
お忙しい中、そして暑い中、来て頂いてありがとうございました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
さて、この記事を書いた目的はお礼を述べる他に、もう一つあります。
それは、
保護者の視点から見たお子様の学力・潜在能力について
です。
今まで多くの保護者様とお話をさせて頂きましたが、皆さんそろって、
「うちの子は出来ない」
と仰るケースがほとんどです。
(中には謙遜で仰ってる場合もあるのでしょうが…)
これは2つに分けて考えるべきかと思います。
①「誰と比べて、出来ないと感じているのか?」
②「その比べた相手に対して、学力的・能力的に本当に劣っているのか?」
ということをしっかり分析し、冷静に判断した方が良い場合があります。
まず、誰と比べているかについてですが、
親御さんご自身や、お子様の同学年のお友達と比較されるケースがほとんどかと思います。
親御さんご自身とお子様を比べる場合、自分の子供時代や同級生の学力や能力に対して、かなりバイアスがかかっていると思っていただいた方が良いかと思います。
私も含め大人は、多くのことを経験しています。
(それでも知らないことだらけですが、今はその話は置いておいて)
たとえば、小さな子供にとってはスプーンを使うことすら困難なものです。
何度も練習しているうちに上手く使いこなせるようになります。
しかし、大人になった私たちにはその記憶はありません。
「え?スプーンを使うのが難しいとか…何言ってんの?」となるでしょう。
しかし、初めてのことは誰にとっても難しいものです。
以下に、以前私が非常に共感し感銘を受けた「教師の心得」というものを引用します。
1.君が教えようとしていることは、「とても大切でとても面白い」ことを決して忘れないようにしなさい。また、それを学生に伝えることも忘れてはいけない。
2.君は、君のクラスにいる学生よりも賢いわけではない。学生よりも「いいひと」なわけでもない。君は、たまたま学生がまだ持ち合わせていない情報をいくらか知っているだけだ。そして学生たちは、君がまだ知らない情報を山ほど知っている。
~ 中略 ~
8.どんなことであっても、それをまだ知らない者にとっては難しい。これを繰り返し思い出しなさい。君は既に何かを知ってしまっているから、それが簡単に思えるのだ。
9.「無知」と「愚かさ」は決して混同してはいけない。何があっても。
10.教師の基本ルール:もし学生が理解できないのであれば、それは学生のせいではない。これは当たり前に思えるが、驚くほど忘れ去られやすい。
11.もし学生が理解できず、それが学生のせいであるのならば、10を見よ。
~ 以下略 ~
ここに書かれている通り、私たちは「既に何かを知ってしまって」います。
「何も知らない状態」のマインドセットには戻れないのです。
どうしても、「現在の自分」の知識が邪魔をします。
恐らく、お子様が「出来ない」と感じる原因の一端もここにあると思います。
また、同学年の周りの子についてですが、
(既に長くなり過ぎたので短めにします)
これは、結論から言ってしまうと、
周りの生徒は、親御さんが考えるほど出来ていません(笑)。
だから、安心してください(笑)。
少し失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、世間一般で言われている「普通」というものの基準は、かなり高いと思います。
大体、上位20%~30%以上の能力や状態を、皆さんイメージしているようです。
例えば、「普通」の中学生に、文の主語と述語をいきなり聞いたら、答えられる生徒の方が圧倒的に少数派です。
親御さんからすると、「そんなバカな!」と思われるかもしれませんが、そんなものです。
しかし、重要なのは、訓練すればできるようになるということです。
という訳で、長くなってしまいましたが、
必要以上にお子様が「出来ない!」と悲観される必要はない
ということです。
最後に、途中で引用させていただいた「教師の心得」のリンクを下に貼っておきます。
興味がある方は、ご覧になってください。
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