北辰テスト理科の過去問

本日から、中3で理科の北辰の過去問演習に入った生徒がいる。

「生徒がいる」と書いたのは、全員が過去問を解いた訳ではないからだ。

まだまだ、基礎の反復をする必要がある生徒の方が多い。


北辰理科の過去問演習をするのであれば、基礎的な問題に関しては秒殺できる状態になっていなければ意味がない。

理由は簡単で、過去問には網羅性が無いからだ。

ある単元の大問が解けたからと言って、その単元をシッカリ理解できているということにはならない。

たまたま、その中に「出来ない問題」が入っていなかっただけという可能性もあるからだ。

従って、「北辰テストの過去問」は、基礎的な問題を基本知識の確認として利用しつつ、一部の応用問題をシッカリ解ききる訓練をするための演習として使う必要がある。


そして、もう一つ大切なことがある。

それは、解説を隅々まで熟読することだ。

理由は簡単だ。

テスト問題というのは紙面に制約があり、作問者が聞きたいことを全て載せることは不可能だ。

往々にして、作問者は泣く泣く問題の数を絞っている。

そこで、解説だ。

解説には、作問者が重要だと考えている事柄が死ぬほど詰まっている。

テンコ盛り状態だ。

だから、問題を解いてマルバツを付けるだけの勉強など無意味だ。

(間違えたところだけ解説を読むというのも大差はない)


しかも、北辰テストにおいては作問者と解答作成者が一致している。

この事実はとてつもなく大きい。


要するに、解説には、作問者が問題の中に入れたくても入れられなかった情報や、作問の意図、考え方などが溢れかえっているということだ。

それは作問者からのメッセージである。

解説を隅々まで読み込まないなど、バナナの皮だけを食べて中身を捨ててしまっているようなものだ。

(別にバナナでなくてもいいのですが…)

私からすれば正気の沙汰とは思えない。

…と言う話を本日は2回した。


なぜ2回話すことになったのかと言えば、1回話しただけでは伝わらない生徒がいたからだ。

問題を解いて丸付けをしてチャッチャと解説を読んで次に進んでいる生徒がいたからだ。

確認してみると解説に書いてある内容がまるで頭に入っていなかった。

そういうことをするのならば、家で寝ていた方がマシだとも伝えておいた。

睡眠は大事ですからね。

(いや、そういう問題ではないか…)


付け加えておくと「解説を隅々まで読む行為」は成績超上位者にとっては当たり前のことだ。☟

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