昔、国立開成と早慶付属のみを狙う塾に勤めていた時☟、「お帰りテスト」というものがあった。
通常授業が終わった後に、1科目入試問題を解かせて回収し、翌日その結果を貼りだすというものだ。
解答解説は試験終了後にその場で配られるのだが、やはり優秀な生徒は解説を隅々まで読んでから帰宅していた。
まあ、解説をシッカリ読むのはそのレベルの生徒にとっては当たり前のことなのだが(じゃなきゃわざわざテスト受けた意味ないですからね)、特筆すべきは、テスト結果の貼り出し方だった。
それ以前の生徒の点数と合格校も組み込んで貼り出すという手法を採っていた。
生徒たちは代替わりしても数年に渡って同じテストを受けており、どのくらいの点数を取った生徒がどこの高校に合格したのかが分かる仕組みになっていた。
要するに過去の塾生と勝負する形となるだけでなく、今の自分の実力でその後どこまで到達できる可能性があるのか?が分かる仕組みになっていたのだ。
なかなか生徒の向上心や競争心をくすぐる仕掛けになっていたと思う。
実際、生徒たちは翌日に貼り出される結果を熱心に見ていたものだ。
その方式を、別の塾で試したことがある。
名前を伏せて過去のデータも混ぜて一覧表にして順位を貼り出していたのだが、生徒にしてみればやはり燃えるものがあったようだ。
今年から、北辰テストにおいてこの方式を採用してみようかと考えている。
自分の現在地を具体的に把握しやすくなるだろう。
今年の方が、現時点においてアドバンテージがあるので単純な比較はできないが、去年はチートレベルの猛者がいたので、それはそれでよい刺激になるのではないかと考えている。
ライバル視できる存在はいた方がいい。
それが過去の人間でも構わないだろう。
ちなみに、北辰の結果を貼り出すという話は去年もあったのだが、去年の場合は貼り出すまでもなく皆で見せ合っていたので(笑)、お互いの成績をみんな知っていた。
変に自分の成績を隠したがる生徒はあまり伸びないので、それはそれで良かったと考えている。
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