昨日、中1で読解の基礎となる
「指示語の追っかけ・代入の仕方」
「段落の働き及びその関係」
「統語論的アプローチによる短文の書き換え」
「主語述語の把握」
の演習をしてみた。
先日躓いていた生徒さん☟が、やはりというべきかかなり苦戦していた。
そして、先日入塾してくれた生徒さんも相当苦戦していた。
指示語を代入した時に、主述の綻びがなく意味が通じているか?がなかなか判断できなかった。
また、文の構造からどういった種類の言葉が入るのか?も同様に把握できていなかった。
更に予想以上のヤバさを感じたのが、問題文の指示を全く理解できていない生徒がいたこと。
「父と母にプレゼントを買うために買い物に行った。」
問題.この文が〔プレゼントを贈る相手は母だけ〕という意味になる様に読点「、」を打ちなさい。
という問題に対して、
「プレゼントを贈る相手は母だけ」
と答えていた生徒が2名いた…。
何が元の文であるかが読み取れていないだけでなく、「、」すら打っていない…。
この問題の前にも「、」の打ち方によって意味の違いが明確になるという類題を何題か解いた後での話である…。
問題文が全く「読めて」いない…。
今後かなりの苦戦を強いられることになるだろう…。
とはいえ、勉強が苦手な生徒ってこんな感じなんですけどね。
2年ほど前、英語の授業で、
「ロンドンは素晴らしい都市です。」
という日本語になる様に英語を並び替える問題があったのだが(この問題自体が相当簡単ではありますが…(^^; )、おかしな英文を書いていた生徒がいたので、
私「じゃあ、日本語でこの文の主語言ってみてくれる?」
生徒「ワンダフル」
私「・・・」
「日本語でって言ったじゃん」
生徒「あ~・・・」
「です!」
私「・・・」
「なるほど、それじゃあ英文書けるわけないわ」
というやり取りをしたことがあった。
(そのあと、基礎から猛特訓したことは言うまでもありません…)
「日本語では最初に主語を書いて最後に述語を書くことが多い」
「一方で英語では必ず最初に主語+動詞(述語)を書く」
これをほぼ毎回の授業で繰り返し、指導から数か月以上経った時点での生徒の発言なのである。
以前にも書いたが、この生徒でも定期テストで英数ともに80点くらいは取っていた。
(ただし、「図形」の単元の時は本当にヤバかった…。70点を取らせるのに本当に苦労した…)
総じて、小(中)学生で、主語と述語をキチンと捉えられる生徒は私の中では相当「優秀」な部類に入るのだ。
今回は幸いなことに、半年前から入塾してくれている生徒さんは大変良くできていた。
入塾当初は「指示語」も「主語述語」もかなりあやふやな生徒さんだったのだが、しっかり成長してくれているようだ。
やはり、日本語力は全ての土台になるものなので、他の生徒さんにも地道に取り組ませて行きたい。
(正直、学校がこのままない方がこっちとしては助かるとさえ思ってしまう…)
実は、指示語の同じ問題を一昨日中2生にも解かせたのだが、予想に反して良く出来ていた。
(1名は相当なことになるだろうと覚悟していたので…)
どうなのだろうか?
このまま順調にいけば良いのだが…。
また、昨年ついに実行に移せなかった教科書本文の英作文を中3の小テストとして開始した。
無事再テストで全員合格することが出来た。
元々定期テストの英語が10点台だった生徒もいるので、厳しいかとも思ったが、なんとか乗り越えることが出来た。
今回の新型コロナウイルス騒動において、「権威主義」「形式主義」「横並び主義」といった思考停止の典型ともいえる行動や言説が横行している。
正直、当塾は他の塾には真似できないレベルで生徒の成績を上げているのだが、その理由は簡単だ。
上記の「権威主義」「形式主義」「横並び主義」を鎧の様に纏った生徒から、それらを1枚1枚丁寧に剥ぎ取っていくような授業をしているからである。
まだ、こういった思考停止の元凶となるような状況にずっぽりとはまり込んでいる生徒も散見されるが、これから徐々に、そういった悪しき鎧を生徒自らが脱ぎ捨てられるように指導していきたい。
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