先日、中1の授業でかなり苦戦している生徒がいることは既に述べた。
本日は(と言っても昨日ですが)、その延長戦を行った。
英語では宿題に出した問題と全く同じ問題を解いてもらったのだが、見事に同じ箇所で間違えていた。
それを何回繰り返したところで効果は見込めないので、躓いたところで1問1問止めてルールを言葉で説明してもらいながら進めていった。
「ルールの言語化」は勉強をする上でのカギとなる。
「法則を言葉で説明する」と言い直してもよい。
要するに、自分の力で「抽象⇔具体」を行き来出来るようにするということだ。
「レベルの高い問題」とは、つまり「抽象度の高い問題」に他ならない。
この「抽象⇔具体」を自然に使いこなすことが出来れば、解ける問題の幅がグーンと広くなる。
逆に言うと、これが出来なければ、レベルが上がったときに必ず躓く。
大学入試ではお手上げだろう。
よく「繰り返しが大事」というが、「作業化した繰り返し」で通用するのは、定期テストレベルまでの話だ。
以前、定期テストは内申点を稼ぐための手段でしかなく、逆に有害な時さえあるという趣旨のことを書いたが、その理由はここにもある。
今回の授業では、
「ルールを言葉で説明する」ということに徹底的にこだわって、同じ問題を授業内で3回解いてもらった。
名詞を書く際の冠詞のつけ忘れや、単数複数の使い分けも注意しながら。
最初のうちは似たような間違いを繰り返していたが、最終的には難しい英作文の問題もクリアできるようになっていた。
次回、もう一度確認したい。
数学では、一次方程式の文章題の演習を行っているのだが、こちらは立式が割とスムーズにいくようになってきた。
とはいえ、図を描いてイメージすれば解ける問題でも、言葉尻だけを捉えて式を立ててしまう場面が見られた。
図は「描けと言われたから描く」ものではない。
言葉だけではイメージし難いものを視覚化して見やすくするために描くものだ。
いくら何でも、
「自分がその問題文を読んでハッキリと状況をイメージできているか?」くらいは判断できるだろう。
(しかし恐ろしいことだが、こういったことを一切考えずに、目に入ってきた問題をひたすら「処理」している生徒がこの世に存在することもまた事実だ…)
そういった匙加減も含めて「図を描く」ということの大切さを理解していってほしい。
一方で、前回、英語で少し躓いていた生徒は、今回の授業ではかなりスムーズに演習が出来ていた。
一般動詞を一通り終わらせることが出来たので、次回から塗り直しをする。
ところで、どこで躓いていたのか?というと、
「日本語のカタマリ」をとらえ、それを「英語のカタマリ」に変換する
という作業に苦戦していたのである。
これは英語の初学者にとって肝となる部分である。
以前、授業で日本語の語順を分析して英語の語順に置き換えるというプリントをやってもらったのだが、まだ作りかけの別バージョンがあるので、次回以降に解いてもらうつもりだ。
恐らく、このプリントは中3でも使うことになるだろう。
そして、タイトルでも書いたのだが、新中3生のお問い合わせを頂いた。
この時期にどういった経路で当塾を知って頂いたのか?が気になるところでもある。
お電話でのお話を聞く限り、お知り合いの方からの紹介ではなさそうだ。
現在通って頂いている生徒さんの中には、夏のチラシを見て、冬にお問い合わせをして下さった方も3人ほどいるので、今回もそういったケースなのかもしれない。
今日を含めて2回体験授業をさせて頂く予定だ。
お問い合わせを頂いてから間髪入れずに体験授業を申し込んで頂くというスピード感がありがたい。
1回授業を受けなければ、その分だけ遅れが生じ、勉強に支障が出る可能性があるということを無意識にでも感じて頂いているのかもしれない。
今年は、進度の面から鑑みて、6月には中3の募集を締め切る予定だ。
入試結果を見ても、7月半ば以降に入塾して頂いた生徒はやはりMAXまで伸ばせなかった。
(超優秀な生徒は別だが…)
満足のいく指導をするためにも、それが誠意ある対応だと思う。
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