今、小学生の授業で、中学入学の準備として、しばらく割合を扱っているのだが、前回からかなり苦戦してしまっている。
なんとなくソレっぽい式をたてて、計算をして出てきた答えを何も考えずに書いてしまう。
そんな状態だ。
割合と百分率及び歩合の関係性が曖昧であることに加えて、出てきた答えを検証するというマインドが備わっていないことが原因だろう。
例えば、
「48000円の25%引きはいくらか?」
といった問題で、元の48000円より高くなってしまったり(これは式を立てる際に割合の分母を10にしてしまったことが原因らしい)、
あるいは、25%分を引いたつもりが、1200円しか引いていなかったり…
といった感じなのである。
問題が解けないことが問題なのではなく、少し考えればおかしな答えであるにもかかわらず、平気でそのおかしな答えを書いてしまうところに、問題の本質がある。
その証拠に、
「じゃあ、48000円の10%っていくら?」
と尋ねると、キチンと答えられるのである。
(とはいえ、少し誘導はしましたが…)
「48000円の10%が4800円だと分かるのなら、25%分引くんだから、少なくともその2倍の9600円以上は安くなるんじゃない? 因みに、9600円になる訳じゃないからね? そこは大丈夫?」
と指摘すれば理解してくれるのだが、いざ自分で解く段階になるとなかなか上手くいかない…という状態がここ1週間続いている。
とはいえ、前回よりも今回のほうがこちらの説明を理解するのが速かったので、前進はしている。
ここら辺はだれもが躓くところなので、徐々に理解を深めていってもらいたい。
次回、線分図を読み取って値を求める問題の演習を行い、更に理解を深められれば良いと考えている。
割合は小学生で習う単元ではあるが、中学受験でもしていない限り、シッカリとならう機会は少ない。
ハッキリ言って、ほとんどの「普通」の中学生は理解していないといって良い。
と、同時に非常に重要な単元であり、差がつく単元でもある。
(理科の比の計算問題にも直結していますし)
割合は分数の本質が分かっていれば、公式などほとんど必要ないものなのだが、そのためには線分図を自分で描けるようになる必要がある。
割合と分数の意味と線分図は不可分の関係にあると言っても過言ではない。
…が、この「自分で図を描く」ということが、「普通の子」にとってはかなりハードルが高い。
正直、小学生のうちは、こういった「自分で図を描いて情報を整理する力」のみにフォーカスして指導しても良いのではないかと考えている。
(というか、それが出来れば最強だし、寧ろ他のことはやる必要がないのではないか?と考えているほどだ)
また、中2の授業では本日(と言っても昨日ですが)から、先日入塾してくれた生徒が授業に参加してくれた。
…かなり苦戦しそうである。
まあ、そこは追々慣れていってもらうとして、今回の授業で気になったのは、
「丸付けの仕方」(問題の解き方)
だ。
こちらも最近入塾してくれた生徒なのだが、
「問題を解いていて、モヤモヤ感があったらすぐに丸付けをするように!」
と言っているのだが、
こちらの言っていることが、全く伝わっていない。
また、
「答えの数字を赤で直したところで何の意味もない。解説をしっかり読んで、その場でそれを再現するように!」
とも言っているのだが、まだまだ実行されていないようだ。
本日(と言っても昨日ですが)、そういったことを指摘したのだが、その反応がかなり微妙であった…。
これは絶対ダメなんですよ…。
まあ、能力的な問題から解説を読み解くことが出来ないのなら仕方がないのだが、そういうタイプではないので、直すのに一苦労しそうだな…と感じた日であった。
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