本日(といっても昨日だが)、先日入塾してくれた小6の生徒の第1回目の授業と、中2の生徒の体験授業を行った。
小6の生徒は体験授業から1か月近く開いてしまったわけだが、久しぶりに相手をしてみたところ、さっそく割合で苦戦していた。
百分率や歩合を割合に直し少数と分数の両方で表す、という問題からいきなり躓いてしまった…。
例えば、
40%を少数と分数で表せ。
という問題で、
小数では、0.4 と問題なく答えられるのに、
分数で答える時にはなぜか、分母を60にしてしまっていたようだ。
まあ、そうすると 2/3 となり、0.4ではなくなってしまうのだが、 気付かなかったらしい。
本人に理由を尋ねてみると、前回の体験授業の時に教えた、時間を分数で表す方法と混ざってしまったとのこと。
正直、危険だ。
というのも、こういった間違いは、単なる「うっかり」や「勘違い」ではないからだ。
つまり、
算数や数学には決まった「解き方」が存在しており、よくわからなくても、とりあえずその「解き方」に当てはめておけば答えが出るだろう
…という極めて短絡的な思考が見え隠れしているからである。
(というか、こちらから見ると、丸出し状態ですが…)
まあ、本人は少し自信がなくモヤモヤしていたらしいので、少し救いがあるのだが、それならば筆算でもして確認してもらいたいところではある。
まあ、今後そういったところを詰めていきたいと思うのだが、どうなるのであろうか。
また、中2の体験授業では、英語は復習を取り入れつつ少しだけ進み、数学では確率の導入として場合の数を扱った。
勉強がかなり苦手なお子さんだということだったのだが、3時間集中して授業を受けてくれた。
実は前回の面談の時、私の「うちの塾は長時間勉強してもらいます。勉強が嫌いな生徒さんにとっては大変ですよ。」という言葉に少し尻込みをしており、体験授業を先延ばしにするという選択をしたお子さんだったので、少し安心した。
(…なぜ安心したのかというと、先日、中3の授業で『中尊寺金色堂』を『きんかく』と読んだ生徒がいたからだ…。
文字数が全く合わないのだが…。
昔、I have a pen. の a を見て「これがペン?」と尋ねていた中1の生徒がいたのだが、それ以来の衝撃を食らった。 といってもその時は、「ああ、この生徒はアルファベットを象形文字的なイメージでとらえているのかな?」という善意の解釈が成り立つ余地があったのでまだ良かったのだが、今回は日本語の話なので衝撃度は寧ろ上かもしれない。中3ですし…。
本人に、なぜ「きんかく」と読んだのか? と尋ねたところ、「金」という字が見えたから」と答えていた…。
まあ、楽をしようとしてテキトーなことを言っている側面もあるかもしれませんが…)
授業内容としては、数学で中学生用の教材だけでなく小学校のワークも使って「場合の数」の復習をした。
小学生用のワークの中で、PとCの説明がしっかりとなされていて、Permutation と Combination という単語も登場している。
これって一般的な小学生は学校でしっかり習っているのだろうか?
法則性を意識しながら樹形図を描く練習をしつつ、計算で求める方法も演習をした。
次回以降も、確率の演習をしながら復習をしていきたい。
英語は復習中心の授業となった。
次回、中2の鬼門の一つである「受動態」に入る予定だ。
ところで最近は、面談の時点でこちらの方針を包み隠さず話すようにしている。
習い事やクラブ活動などでこちらのスケジュールに合った曜日に来ることが出来ない生徒さんに関しては、演習量が不足し、恐らく厳しい状況になる旨を伝えている。
また、
勉強をやりたくないと考えているお子さんに関しても、うちの塾は拘束時間も長いので、勉強をしたくないと考えている生徒さんにとっては苦痛でしかありませんよ、と伝えている。
嘘八百を並べ立てて安請け合いしたところで、成績も上がらないし、詐欺的な要素を盛り込んで生徒を獲得したいとは思わない。
今日(といっても昨日ですが)、体験授業を受けてもらった生徒さんのお母様が面談で、
「どうやったらやる気が起きますかねえ?」
と仰っていたのだが、
それに対する私の答えは、
「やる気は後からついてくるものです。最初からやる気なんか起きません。勉強していってわかるようになり、成績が上向いてきて初めてやる気が湧いてきます。皆さん、順序を間違えてます。」
という身も蓋もないものであった(笑)。
やる気の話は、以前も書いたが☟、
上っ面の対応で生徒に迎合したところで何の意味もない、というのが長い間この仕事をしてきたうえでの結論だ。
その結論は間違っている!と主張なさる方がいらっしゃることは一向に構わないし、恐らく多数派であろうことは重々承知しているが、そういった方はうちの塾に対して何の興味も示さないと思うので、気にしないことにしている。☟
これからも「成績を上げる」ということだけを考えて塾を切り盛りしていきたい。
0コメント