9月29日の北辰テストは、ほぼ地頭力だけで勝負せざるを得ない生徒がいるようだ。
どうなるのか?
夏の貯金がある生徒は、普通に勉強していれば「利息」が付くはずなのだけれど、そもそも個々の問題演習から要素を抽出できない生徒は「利息」が付かずに、ひたすら忘却との戦いになってしまう。
以前書いた☟「片っ端から暗記しようとする生徒」は、単なる知識の積み上げになってしまって、土台となる骨組みが組み上がってこない。
「土台」を「組み立てる」には、石垣にしても、釘を使わない木組みにしても、素材の大きさや形をそろえたり、整形したりして、上手くはめ込めるように工夫するわけである。
なんの工夫もなしに、ただ積み上げたところで、そもそも積み上がるわけがない。
(積み木にすらなっていない。形がそろっていないのだから。)
上手く積み上げるためには、まず全体を俯瞰して、素材から様々な「要素」を抽出して、「要素」ごとに整理しグループ分けしてから、もう一度再構築するしか方法はない。
やっぱり、生徒には(特に上位層)、「抽象化」と「具体化」を自分で上手く操れるようになってもらいたい。
そのためには、問題演習の時から常に、「具体例を考えて法則に落とし込む」「問題を解き終わったらポイントを整理し言語化する」という癖をつけるのが一番良い。
それが出来るようになったら「単元全体」「科目全体」と言った具合に「具体化」と「抽象化」の範囲を少しずつ広げていって、広い範囲で物事を見ることが出来るようになれれば良い。
まあ、「忘れないようにするためには、一つの物事に様々な角度から光を当てて色々な事と関連付けるのが一番だ。」という話とも関連してくるのですが…。
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