今回は、北辰テストの英語で「差がつく」英問英答について書きたいと思います。
北辰テストの英語は、平成30年度から、点数が取り易くなりました。しっかり勉強していれば確実に点数が取れるいわゆる「普通」の問題になりました。
(それ以前は「満点防止問題」的なものが含まれていました。とはいえ、「品詞」や「文構造」をしっかりマスターしていれば論理的に解くことが出来たので、個人的には嫌いではありませんでしたが…)
2019年の埼玉県の学校選択問題がやや難化したので、今後どのような影響が出てくるかは予断を許さないところですが、明らかに「解きやすい」問題になっています。
しかし、その中でも英語で聞かれた質問に英語で答える「英問英答」を苦手にしている生徒は多いと思います。
北辰テストの語数指定のある英問英答には、いくつかのひっかけパターンがあるので、具体例を交えて解説していきたいと思います。
パターンは、
① 代名詞や副詞を使って1つに置き換える(又はその逆)
② 短縮形を使って1つにまとめる
③ 熟語の知識を使って本文と同じ意味で言い換える
④ 時制には常に気を付ける
といったものがあります。
まず、英問英答の大原則は、
① 聞かれた疑問文の「主語+動詞」を受ける!
② 一度出てきた名詞は代名詞に変える!
(主語は、I , you , he , she , it , we , you , they のどれかに変わる!)
この2つです。
例えば、
What time does the concert begin?
と聞かれたら、
It is ten.
と答えてはいけません。(疑問文の中にbe動詞はありませんね)
疑問文の「主語+動詞」をキチンと受けていないのです。
正しくは、
「コンサートは(the concert)」「始まる(begins)」
と、疑問文の「主語+動詞」と対応させて、
It begins ---.
と書きます。(「10時に」なら、at ten を続けます)
ちなみに、Why , How で始まる疑問文は、例外的に「主語+動詞」を対応させない場合があります。
まずは、練習用の典型問題から、
(これらは過去の北辰の問題から、要素を抽出したものです。毎年夏にやらせています)
解答
今回は、あっさり解答だけを載せてみました。
1.と4.で補助輪を付けているのですが、初見でこれらの問題を全て解ける生徒はまずいません。
しかし、何度か説明を聞いて繰り返せば、出来るようになります。
「主語+動詞」をキチンと受ける意識を持つこと!
代名詞!短縮形!時制!をチェック!
あと、動詞の「do」を使っている疑問文では、本文から動詞部分を引っ張ってこなければいけません。(その際、時制に注意!)
これらが、英問英答を解く第一歩となります。
(埼玉県の問題ならこれでほぼ完璧です)
前置きで既に長くなってしまったので、(ーー゛)
北辰の問題に軽く触れて締めたいと思います。
ちょっと変化球の問題です。
H27①
本文:There is a traditional festival in the fall, too. We joined it and made a lot of friends.
設問:How did Uncle Takashi and his family make friends in the village in Gifu?
( 4語で答える )there.
まず、疑問文の「主語」を受けて、
Uncle Takashi and his family は複数ですから、we , you , they のどれかに変わるのですが、「私」も「あなた」も含まれていないので、they で受けます。
➡ They ・・・
あと、3語で本文から該当箇所を引っ張ってくるのですが、
本文に、joined it とあります。
では、it は何を受けているのか?
a traditional festival を受けています。
joined は必ず使うので、a traditional festival は「祭り」で意味が通じるだろうということで、a festival だけを使って、
答え They joined a festival (there).
ちなみに、なぜ it のままではいけないのか?という疑問を持たれた方もいるかもしれません。
「何をしましたか」➡「それに参加しました」
・・・意味が分かりませんね?
英問英答では、
尋ねている文と答えの文の2つの文を読んだだけで意味が分からなければならない、という大原則があります。
実は、この原則は「名前に固有名詞を使うべきか?」という判断の基準にもなります。
北辰テストでも登場しているルールです。
…と、いきなり、原則編と違うパターンを持ってきてしまいましたが(笑)、
語数と相談して、何をどのように削るか?を考えることです。
日を改めて続きを書いていこうと思います。
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