前回、5教科の中で、北辰の去問の利用が有効な順番は、
国語>>英語・数学>理科>>社会
だと述べました。前回☟
いま現在、あまりにも問い合わせがないので(泣)、ブログ上で勝手に一人授業を行っていこうと思います(笑)。
まず、有用性が分かりやすいところで、
数学
北辰の数学は、
見る人が見れば、過去の類題の寄せ集めです。
「あ、これ、前あったな」という問題ばかりです。
それでも、なぜ1位にしなかったのかといえば、
数学の「少し難しい問題」をマスターするのに必要な能力と労力が、国語・英語と比べて大きいからです。
しかし、逆に言えば、数学が好きで得意な生徒は割と短期間で確実に偏差値を上げることが出来るともいえます。
私は生徒の北辰の偏差値を上げるために、北辰の過去問を分野別に編集した問題集を作ってやらせています。
この問題集を、私が指示した通りにしっかりやってもらえれば、偏差値65以上をとることが可能です。
実際、数学の偏差値を20上げた生徒もいます。
(数学で偏差値70をとるには、「国語力」と「高いレベルの計算力」が不可欠です。やはり、国語力はすべての土台だと言えるでしょう)
それでは実際に、北辰の平方根の問題をいくつか見ていきましょう。
まず、平方根の定義は、
2乗したらその数になるものを、その数の平方根という
で、基本的にプラスとマイナスの2つがあります。
例えば、2乗したら16になる数は、+4とー4 ですね。
言い換えれば、16の平方根は、+4とー4である と言えます。
では問題の解説をしていきます。
H19①
ア 2乗したら36になる数というのは、36の平方根のことですから、プラスの数とマイナスの数の2つあるはずです。しかし、問題文にはプラスの√36しか書いていないので、間違い。
イ ±√6 というのは6の平方根のことです(2乗したら6になる数)。したがって、間違い。
ウ 36の平方根には、+√36(つまり+6)と、ー√36(つまりー6)があります。
√36 というのは36の平方根のうちの正の方を表しています。
したがって、これが正解。
答え ウ
(・・・と、サラっと書いてきましたが、ここら辺の問題は正答率が低いので、苦手な生徒は理解して慣れるのに時間がかかると思います。)
H21⑥
ア √25 は ± 5 ではなく、
25の平方根のうちの正の方
を表しているのでした。したがって、間違い。
イ 0の平方根というのは、2乗したら0になる数のことですから、0しかありません。
したがって、これが正解。
ウ 正の数の平方根には、プラスとマイナスの2つがあることは既に述べました。
また、2乗したらマイナスになる数は虚数といい、これにも正と負があります。(高校で習います)
したがって、間違い。
答え イ
H24④
ア これはH21⑥のアと全く同じです。したがって間違い。(正しくは、√49=7です)
イ これはアの裏返しで、4の平方根は、±2。したがって、間違い。
ウ 平方根を含む数の大小は、2乗して平方根を外して考えると良いでしょう。
ですから、左の方が大きいので、これが正解。
答え ウ
どうだったでしょうか?少し長くなりましたが、
ほとんど同じ問題が出題されていることが分かって頂けたと思います。
しかし、残念ながら、このような問題は塾用教材も含めて通常の数学のテキストにはあまり載っていません。
北辰の数学で点数を取るには過去問を効率よく利用することが不可欠だと言えるでしょう。
以下に、その他の類題を載せておきますので、自分で解いてみて下さい
解答
H27④ ① × ② × ③ 〇 ④ ×
①は、√9は、9の平方根のうちの正の方で、3です。
(9の平方根は? と聞かれたら、±3 です)
②は、√(-5)²= √25 =5 ですね。
③は①の裏返しの問題で、正しいですね。
④は、√7は、7の平方根の正の方です。
49 の平方根は、±7ですし、√7を2乗してもルートがはずれて7になるだけですね。
(しかし、これを〇だと思う生徒が毎年必ずいます… (;゚Д゚)! )
H30④ ア 〇 イ 〇 ウ ×(0.15の2乗は、0.0225) エ 〇(ルートが外れます)
ア は正しいですね。
イ はH27④の②と全く同じで、√(-10)²= √100 =10 ですね。
エ の「有理数」とは、分数で表すことが出来る数のことです。(「無理数」でない数と覚えてもいいかもしれません)
ちなみに、無理数は、外れないルートを含んだ数と、 π(パイ)だけです。
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