埼玉県の中学生が避けて通れないのが、北辰テストです。
本日は北辰テストで高得点を取るために、どのように過去問を利用するべきかについて述べたいと思います。
まず、5教科の中で、過去問の利用が有効な順番を明示したいと思います。
国語>>理科・英語・数学>>社会
イメージとしてはこんな感じでしょうか。
国語
北辰の国語に関して言えば、読解の出題パターンが平成27年度から変わりました。
段落と段落の関係や言い換えを見抜かなければ解答できないような書き抜き問題が減り、30~40字で答える記述問題が多くなりました。
といっても、
ほとんどが直前からの「書き抜き」で対処できる記述問題であり、
難易度は下がったので、結果として平均点もかなり高めに出る傾向が2~3年続きました。
去年の2018年度版では、
1つの設問に対応する本文箇所が2か所あり、それを1文にまとめて解答するという形式が増えました。
(ちなみに、これは埼玉県の国語の問題の作り方と同じです。埼玉県の問題の方が若干難易度は高いですが)
しかし、出題パターンが安定しているため、過去問を数年分解くことで1つの設問に対してどの辺りを読めば良いのかというおおよその検討はつくようになります。
あとは、2つの文を1つにつなぐ練習を練習をするだけです。
北辰の国語に関して言えば、複雑な文章を読み解く読解力は求められておらず、基本的な指示語の追いかけや、情報の整理(特に対比関係にある事柄の整理)ができれば高得点を取ることが出来ます。
実際に去年、私が担当していた「国語が苦手」だと言っていた生徒でも(ちなみに、担当した当初は学校の中間期末でも国語は50点未満で、北辰の過去問も50点以下でした)、一番早く結果が出たのが国語で、6月の北辰で国語の偏差値が60を越えました。
ちなみに、小説問題では、
登場人物の整理、心情を表す表現、セリフ、行動、場面と時系列
などの読み取りが必要となりますが、ここでも
誰が、いつ、何をしたのか?(言ったのか?)という「情報を整理する力」が鍵となります。
小説問題は、割と「読みやすい」と言う生徒が多いような気がします。
(実際に読めているかどうかは別ですが…)
また、作文は一番点数を取りやすい問題であり、「序論➡本論➡結論」という書き方のパターンを練習すれば確実に高得点を取ることが出来ます。
前述の生徒は、北辰の第2回から第7回までの計6回のうち、作文において16点満点を2回とり、13点未満を取ることはありませんでした。
(最初、作文を書いてもらった時は、本当に凄かったですよ。(^^; )
北辰において、国語は過去問の演習が一番効果を発揮する科目といって良いでしょう。
平成27年度以降の過去問を重点的に演習するのが非常に効果的です。
もし、北辰の過去問演習をしていても正答率が上がらない場合は、
指示語の受け、抽象と具体例、対比関係にある事柄の情報整理、段落と段落の関係、
などをキチンと意識して文章を読む訓練をしなければなりません。
これは生徒一人一人のレベルにあった対応が必要です。場合によっては、小学生用の教材に立ち戻って演習した方が良い可能性もあるでしょう。
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