前回までのあらすじ
怠惰な生活を続けてきた山田少年は、中3の5月に親に無理やり連れられて、とある塾の体験授業(たしか入塾は決まっていたような気もするが)を受けることになったのだった。
今でも覚えているのだが、教室には何故か緑色のツタの壁紙が貼られていた(笑)。
夜の9時頃だったと思うのだが、当時の山田少年はその時間に勉強をするという習慣が全くなかった上に(自慢して言うことじゃないですね、すみませんPARTⅡ)、その英語の授業の内容が全く分からなかったため(笑)、だるそうにあくびをしてしまったのでした。
(あくびをしてしまったと書きましたが、本人には罪の意識は全くありません。ダメだこりゃ)
その時です。
「オイ、テメー。あくびなんかしてんじゃねーよ」と、ドスの利いた声が教室に響きました。
先生が怒ったんですね(笑)。
山田少年は、「うわっ、こわっ!」「え?俺、まだ体験生なんだけど…」と思いましたが、その場はそれ以上怒られることはありませんでした。
そして、その英語の授業の最後に宿題が出されました。
テキストの指定されたページを、「ノートに答えの部分だけでなく全文を書いてやってくる」というものでした。
(ちなみに、この方法は、私が塾講師になった後にもパクらせてもらったものです。中学生の英語学習には極めて有効な手段の一つだと思います。)
怖い先生だったので、宿題をやって来なければ、何か恐ろしいことが起きるのではないかと思ってはいたものの、「宿題をやる」という習慣(というか思考回路)が全くなかった山田少年は、ずるずると宿題を後回しにしていたのでした。
そして、2日、3日と時は過ぎ、とうとう1週間が経過し、あの先生の英語の授業の日を迎えたのだった。
つづく
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