今、北辰テストの一次関数の難問の全解説プリントを最新の問題も加えて作り直しているところなのだが(というか、毎年作り直しているのだが)、とてもではないが、現在の中3生に解かせるには荷が重すぎる。
明らかなオーバーワークだ。
(もしかしたら、一番地頭の良い生徒さんならば、時間をかけて取り組めば、理解したうえで解けるようになるかもしれないのだが、その生徒さんは時間的にも精神的にも制約があるので、何かを捨てざるを得ない状況だ。情けないことに未だに理社が全く固まっていない状況を鑑みると、現時点ではそちらに時間を割かざるを得ないであろう。よって、無理だということになる…)
現中2生は、夏期講習期間中に、北辰テストの関数のベラボーに難しい問題以外は演習済みの生徒さんが何人かいるので、動点を含めた超難問にも取り組んでもらおうかと思っている。
一昨年から、北辰テストの一次関数の問題の難易度が上がったのだが(というか、全体的に数学の難易度が上がった。市販の問題集で言えば「2019年」版からだ)、去年の問題も合わせると、かなり類題のパターンが出揃ってきた。
図形を大きく広げて見て、共通部分などを意識しながら図形の足し引きで面積を考えるというパターンなのだが、平成24年と平成26年に出題された問題をブラッシュアップしてパワーアップさせた感じだ。
中2は角度の演習が次回の授業で一段落するので、箸休めとして(「箸休め」と呼ぶには、少々重たすぎるかもしれませんが…)1日に数題紛れ込ませてみようかと思う。
予想としては、恐らく1人の生徒さんは理解できるであろう。
(現時点において、自力でスラスラ解けるようになるかはまだまだ未知数ではありますが…)
肝要なのは、一つの問題に対して複数の解法の選択肢を持つことだ。
この前の6月の北辰テストの一次関数でもそうだったのだが、北辰テストの一次関数の「等積変形」の問題は、他の解法でも必ず解ける。
基本的に、私が作っている問題集では、必ず2つの解法で解くように指定してあるのだが、そういった訓練を日頃からしておくことで、関数の問題をいかにして「図形的に」捉えるべきか?や、「数式として」どのように処理するべきなのか?という方針が立てやすくなる。
中2の授業では、「等積変形」は夏期講習中に1度触れただけなので、少し苦戦するかもしれないが、中2段階からここまで鍛えられている学年は初めてなので、来年どこまで到達できるか?が楽しみではある。
(ちなみに、これは仮にその生徒さんが他塾に移ってしまった場合でも変わらない。常々考えていることではあるが、当塾がその生徒さんにとって最良の選択肢でないのならば、寧ろ積極的に他塾を含めた他の選択肢を提案することを心掛けているし、実際にそうしてきた。それで、生徒さんがいなくなってしまったとしても、まあ仕方がないと考えている。)
話を少し戻すと、上記のような「難しい問題を解く」状況において、解説をシッカリと読まないという選択肢はない。
それは、問題集を「ただの紙クズ」に変える極めて愚かな行為だ。
愚かなことをしている人間に「難しい」問題が解けるわけがない。
(余程の「天才」ならば話は別ですが)
ある程度上を目指す気があるのであれば、まずはそういった部分を変えていかなければならないであろう。
現在、中1と中2に「意識改革」をさせたい生徒さんがそれぞれいるのだが、中1の生徒さんは最近少し変化が見られる。
正直、中2の生徒さんはまだまだと言ったところだ。
ブレイクスルーを起こすためには「自分との対話」が不可欠となるが、「解説をシッカリと読む」という行為は、自分がどこまで理解していて、何処から躓いているか?を知るための重要な手掛かりとなり、道標となる。
そういった意識を持ってもらいたいものですな。
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