本日(といっても昨日ですが)、小6で「比」を扱った。
既にこれまでに何度か、様々な単元で線分図などを描きながら「比」を扱っていたので、まあアッサリいけるだろうと思って軽く説明してしまったのだが、もう少し丁寧に説明しても良かったのではないかと反省している。
そんな中、比較的最近入塾してくれた生徒さんが、私の説明で理解しきれなかった部分をキチンと質問してくれた。
大変素晴らしくもあり、大変有難いことでもある。
何が素晴らしいのかというと、
「一連の説明を聞いてわからない部分があったということを自分で認識出来ている」
という点だ。
これは、「具体的な問題を解いていて、解き方がわからない」という話とはわけが違う。
最近はやっていないのであるが、以前の塾で授業の中で板書をしながら一通り説明を終えた後、
「ここまでで何かわからなかった部分はない?」
と、質問する時間を設けていたことがある。
(もっと言えば、何かわからないことがあれば、その場で質問するようにとも口を酸っぱくして言っていた。しかし、そもそも「聞く力」が弱い生徒さんは黒板を写すのが精一杯で、メモを取る余裕すらないというケースがほとんどなので、上記の問いかけ自体が意味をなさないという場合が多い…)
賢い生徒さんはそういった時に自分がイマイチ腑に落ちなかった点などを質問してくれるのだが、勉強があまり得意でない生徒さんは、そもそも自分がどこまで理解できているのか?といったことすら意識出来ていないケースが多いので、質問自体が出てこない場合がほとんどだ。
「マジでわからないことないの?」
と、念押しをしても微妙な反応しか返ってこない…。
…で、実際に問題を解かせてみると、
「やっぱ、わかってないじゃん!」
という結果となるケースが非常に多いのだ。
…のだが、昨日、質問してくれた生徒さんは、
問題を解く前の段階で、立ち止まり、自分の頭で情報を整理し「考えて」くれていた。
なかなか出来ることではない。
私が求めているのは、こういった姿勢だ。
その生徒さんは、問題を解くときにも「こまめに丸を付ける」という私の指示をシッカリと実践してくれてもいる。
本当に素晴らしいと思うし、当然、実際に問題を解いた時の正答率や後の知識の定着率も高くなっている。
本人が認めている通り、打てば響くというタイプの生徒さんではないが、こういった勉強における「素直さ」というものは、何ものにも代えがたい稀有な資質だと思う。
今後が非常に楽しみな生徒さんだ。
こういった姿勢で授業に臨んでくれる生徒の数を増やしていきたい。
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