北辰テストが返ってきた(4月)

4月に行われた第1回北辰テストが返ってきた。

ちなみに3月の北辰テストの結果はこちら☟


結果は以下の通り


3科偏差値

64.5
60.7
53.0
49.5


5科偏差値

59.4
59.2
53.4
52.8


以上


なぜか全員前回の北辰テストよりも上がっていた。


今回の北辰テストは諸般の事情を鑑み、途中で北辰対策を取り止めて直前の週の土日は何の対策も行わなかった。

まあ、それでも、4回ほど対策は行ったが。

(…といっても、対策をしていない生徒がほとんどである…。部活。、家の用事など理由は様々であるが…)



不思議なのは、ほぼ勉強していないにもかかわらず、「偏差値をとることが出来る」と思っている生徒がいることだ。

一体どういうことなのだろうか?


あるいは、

現時点での偏差値を見て、「高校に受からない!」などと言っている生徒もいる…。

気は確かだろうか?

(現時点での偏差値など、何の意味もない。普通の塾や学校ならばそうなのかもしれないが、うちは「普通」の塾ではない)

その同じ口で、「友達は〇〇高校に行きたいって言ってた」「理由は勉強しなくても行けるから」とも話していたのだが、そちらが本音だろう。

(現代文でいうところの「引用」ですね。等値関係の一種です。)



正直に言うと、こういった認知能力を有していること自体が「勉強」をする上での妨げになっていることは間違いがない。



今年の3年生は、「勉強する」という日本語の意味が全く理解できていない(し、理解することを拒絶している)のではないか?と感じさせてくれる生徒さんが非常に多い。

「問題を解いてマルバツを付ける行為」「勉強」なのではないと伝え続けているのだが、残念ながら未だにこの言葉の意味を生徒たちに理解させることは出来ていない。


現時点においては、まずはまともに他人の話を聞けるようになってもらうことが最大の目標だ。

そういった能力が身についていなければ、こちらがいくら「説明」をしたとしても全くを以て無意味だ。

自力で解説を読んで何かを理解することなど夢のまた夢だ。



それにしても、今回中途半端に良い偏差値をとってしまった弊害があるのではないかと危惧している。


前回のブログ ☟ でも述べた通り、数か月前(や、1か月前、つまり入塾前)まで定期テストで20~30点台を叩き出していた生徒さんが偏差値60オーバーや偏差値50オーバーをアッサリと達成してしまった…。

正直なところ、1名を除いて全員偏差値40台からのスタートだと考えていた。

普段の授業の効果が出ていると考えれば、ある程度納得は出来るが…。


中3生に関しては、かなり苛烈に押し込んでいる部分もあるので、その分、通常では考えられないような伸びを見せているという部分はある。

…が、この結果が実力をそのまま反映しているなどとは考えてほしくない。

まだまだ何も固まっていない。


しかも、3月の北辰テストを受けていない生徒もいるので、これが最初からの実力だと考えられると非常に恐ろしいことなのだが、こちらから見ていると、どうもそういった節がある…。


色々なところで私の見立てと、生徒本人や保護者の方の見立てとの間に齟齬が見られる。


(ちなみに、トップの生徒さんの地頭の良さは本物だ。今回の北辰テストの偏差値も、1~2回の対策をしただけで、ほぼ地頭の力のみで偏差値を上げてしまった。しかし、それが最大の問題点ではあるのだが…)



前回のブログでも述べた通り、入試までの間にある程度のところにまで持っていけるという算段は既に立っている。


…のであるが、残念ながらそんなことを望んでいる生徒が現中3生にいるようには見えないという現状もある。

今年はさまざまな選択肢を排除せずに、今後の塾にとってベターな選択をしていきたいと考えている。

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