本日(と言っても昨日ですが)、新中3生で「乗法公式」を扱った。
前回までは「式の展開」を少しゆっくりとしたペースで演習していたのだが、数学はいよいよ受験モードに入ってきたといったところだろうか。
この「乗法公式」以降の数学の単元において、気を抜けるものは何一つない。
「因数分解」
「式の計算の利用」
「平方根」
「2次関数」
「相似」
「円周角」
「三平方の定理」
高校入試の合否を決するほぼすべての要素が中3数学の中に詰まっていると言っても過言ではないような気がする。
(あと重要なのは、中2数学であろうか。意外な話かもしれないが、小学算数も同じくらいの比重で重要だ)
数学に関しては、学年ごとの学習内容が、ある意味バランスを欠いていると言っても良いかもしれない。
勿論、中3になるまでの過程で、どれだけ本質的な部分に踏み込んで来られたか?ということが、中3になってからのパフォーマンスを大きく左右するのは間違いがない。
本日(と言っても昨日ですが)の授業では、「式をシッカリと見る」ということに拘って乗法公式を運用していった。
「構造的に物事を見る」という訓練にもなる。
ここで楽な道に走らず、慣れない方法でも踏ん張って自分のものにしていく必要がある。
生徒にもそんな話をした。
そういえば、北辰テストが返ってきたので、結果を載せておく。
新中2
3科偏差値
61.9
61.7
55.0
5科偏差値
61.9
61.6
51.8
新中3
3科偏差値
60.0
53.1
52.4
5科偏差値
55.9
54.5
51.4
人数的には少し寂しい気がするが、新中2に関しては取り立てて悪いという感じはしていない。
(まあ、この数字をどう捉えるかは人それぞれであろう。「良かった!」と言えるほどではないが、そもそも、今の段階の成績にあまり重要な意味はないとは思う)
新中3生に関しても、普段の授業の反応からすると、何の対策も講じずに受験すれば大体こんなものであろう。
(というか、偏差値50を下回る生徒がいなかったのは寧ろ驚きであった。ただ、数学で明らかにインフレを起こしている生徒さんもいた。そこは割り引いて考えなければならないだろう…)
下の2人は、伊奈学園総合を当面の目標にしているが、それに関しては全く心配はしていない。
寧ろ、読めないのはトップの生徒さんである。
① あまりやる気がない。
② 習い事で忙しい。
③ 家から遠いので気軽に呼び出せない。
…というかなり難しい状況にある。
まあ、①に関しては塾に来た時には集中して勉強できるタイプの生徒さんなので心配はしていないのだが、問題は②と③なのである。
というか、②と③の影響で①という結果が生じていると見て取れなくもない。
本人に話を聞くと、ある程度のレベルの高校に行きたいと考えてはいるようなので、少し本気モードで指導してみるのもアリかもしれない。
実は、他の生徒が「遅刻」や「無断欠席」をして他人のモチベーションを下げるような行動をとっていたのだが、そこら辺は厳しく対処していくと生徒には伝えてある。
そういった要因を取り除いた状態で、果たして本人に「やる気」が湧いてくるのかは分からないが、試してみる価値はあるかもしれない。(…し、ないかもしれない)
最近はこういうの流行らないんでしょうね。☟
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