先日の日曜日に北辰テストが行われた。
当塾では珍しく、今回は全く対策を行わなかった。
元々、新中2生(現中1生)は、最初から対策を行わないことを決めていたのだが、今回は、新中3生も対策を行わなかった。
完全に実力のみで受けてもらった。
生徒に感想を聞いてみたところ、総じて数学が難しかったとの話であった。
それ以外の科目はそれぞれの生徒で反応が分かれた。
正直、現中1生に関しては、自分の素の実力を知ってもらいたいという部分が大きい。
何度も書いているが、己の現状を知ることが自己を向上させるための最も重要な要素のうちの一つだ。
(実はこの点で、生徒さん自身や保護者の方と齟齬が生じるケースがある。様々な理由を付けて「受験しない」という選択をしてしまうケースだ。こういった場合、受験までの道程はかなり厳しいものになるであろう…)
この記事でも書いた通り☟、北辰テストには、
① 私立の確約を取る
② 地頭測定器としての機能
③ 強制復習機能
という3つの役割があると私は考えている。
勿論、いつ何時どんなテストがあろうとも準備万端!という状況が理想であるが、そんな生徒はごく稀であろう。
今の段階では、②の機能を使って、客観的に見て自分の実力がどのあたりに位置しているのかを把握してもらえれば良いと思う。
数学の基本事項の復習としても使えるかもしれないが、ここ2年間の北辰テストの数学は、埼玉県の公立高校入試よりも難易度が高くなってしまっている。
「取れる問題」と「難しい問題」の差が激しい。
かなり数学が得意な生徒でないと厳しい状況なので、あまり参考にならないかもしれない。
一方、中3生の北辰テスト対策を全く行わなかった理由はシンプルで、これまでの土日の演習に「遅刻」や「欠席」を繰り返す生徒が多く、塾で長時間勉強することに対しての耐性がないと判断したからである。
それは生徒達にも話をした。
そのお陰かどうかは分からないが、中3生の意識も少しは変わりつつあるようだ。
(これはただの気のせいかもしれない可能性が非常に高いが…)
北辰テストの偏差値を上げることはそれほど難しい話ではない。
特に、理社はやるべきことが決まっている。
一応、生徒には理社で「これをやれば絶対に偏差値60以下は下回らない」というテキストを渡しておいた。
(理科で偏差値70以上をとるには、上記の内容を完璧にした上で、また別のことをやらなければならない。実は今年の卒塾生でそこまで行けた生徒はいなかった。今年もいない可能性はある。正直、寂しい限りだ…。ちなみに社会に関しては、特別な勉強が必要というよりも、情報を繋げる力があれば特別な知識は必要ない。寧ろ地頭勝負となる点において、難しい部分があるのかもしれないが…)
ちなみに、数学も図形の演習テキストを渡してある。
結局は、強制的にやらせることになるのであろうが、こういう「ドンドン進めておいてね」系のことを自力で進めていけるような雰囲気を作っていかねばならないと感じている。
…と、呑気なことを書いているが、実は非常に切迫した状況の生徒さんもいる。
3学期の学年末テストで思うような点数を取らせることが出来なかった生徒さんがいる。
私の指導力不足であろう。
情けない話だ。
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