先日、中1の生徒2名が塾で自習をしてくれたのだが、その時に歴史の教科書の最初の方のページに書いてある人物画を見ながら誰であるかを当てていた。
嬉しいことに、そのうちの一人が大久保利通を知っていた。
(他の人物もかなりの精度で正解していた)
なぜ知っているのか尋ねてみると、家にマンガの「偉人伝」などがあり、それらを読んで知っていたということであった。
この生徒さんは、普段からニュースの話題なども良く知っているなと感じることが多い。
所謂、家庭における「文化資本」の話になるのだが、やはりこういったご家庭のお子さんは教養が身についている場合が多く、学力を向上させる土台がシッカリしていると言えるだろう。
以前、知識は単体では存在し得ず、他の知識と結びついた時に初めて「落下」せずに脳内に留まるという趣旨のことを書いた。
つまり、知識が前後左右縦横斜めに有機的に結びつくことによって「知識の網」が形成され、その「網」に知識が「引っかかる」というイメージだ。
これは、脳のシナプスの繋がりという側面からも説明出来ることなのかもしれない。
「文化資本」がシッカリしているご家庭のお子さんは、この「知識の網」を築き上げる環境を生まれながらにして持っているということになる。
ここら辺はデリケートな話になるのであまり踏み込んでは書かないが、やはりそういった
環境を整えてあげることは、生徒にとって極めて重要だ。
塾として「真剣に勉強する」空間づくりを最優先に考えていきたい。
土曜日の中1の授業で、1次方程式の文章題の演習を行ったのだが「道のり」や「時間」の問題において、「その式が何を表しているのか?」や「数量」の関係性を上手く捉えられない生徒がやはりいた…。(ーー";)
しばらく格闘の日々が続くであろう…。
生徒たちには、ここで挫けないでもらいたい。
自分が「わかっていない」ことに対してストレスを感じる生徒もいるが、「わからない」ことが存在しない人間などいない。
そんなことは誰にでも起こることだ。
(私などは、毎日自分のアホさ加減に辟易していますし…)
寧ろ、自分にとっての難問を乗り越えた時に達成感を感じ、そこに喜びと楽しみを見出してほしいと考えている。
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