昨日今日と小学生の授業をしていて「考える力」が少しずつ付いてきていると感じた。
小6では、「円」の面積を求める問題や、逆に面積や円周から半径を求める問題の演習を行っているのだが、後者の問題も予想していたよりも良く解けている。
単に公式に当てはめるだけの問題だけではなく、少し考えなければならない問題でも躓かなくなってきた。
まだまだ計算ミスは多いですが…(^_^;)
先を突っ走っている生徒さんもちょっとした難問をドンドン解き進めてくれている。
まだ「場合の数」が残っているのであるが、それを終わらせたら「割合」の復習も行いたい。
また、小5の生徒さんも「成長」が見られている。
「暗算」を始めとする計算力の向上も然ることながら、「知識」を「組み合わせ」て「考える」という作業にも少しずつ慣れ始めてくれているようだ。
まだまだ「見えている範囲」が限定されている部分はあるが、取り組もうとする「姿勢」が素晴らしい。
私としては、汎用性の高い「読解力」を身に着けていってもらいたいと考えている。
一方、先日中1の英語で「代名詞のまとめ」の演習を行ったのだが、予想通り苦戦していた生徒が複数名いた。(-_-;)
そのうちの一人はかなり「危ない」状況だ。
全ての科目において、「型」や「パターン」や「法則性」といった「構造」を読み取ることが全くできない。
「認知能力」に極めて重大な問題を抱えている。
勿論、入塾してくれた当初よりは進歩しているのだが、非常に厳しい状況が続いている。
今後、定期テストの難易度が上がってきた時にズルズルと下降線をたどってしまう可能性がある。
塾としてやれるだけのことはやっていきたい。
実は、中1にも中2にも中3にも程度の差こそあれ似たような生徒は他にもいる。
(というか、それが当たり前だ。「思考停止」とは「認知能力」の欠如が引き起こす問題であり、「認知能力」には当然個人差があるので、「思考停止」の程度にもグラデーションが見られる)
ただ、幸いなことに「考える」ことは苦手だが、「馬力」はあるという場合もある。
公立高校入試レベルの勉強ならば、「量」をこなすことで何とか一定以上のレベルに持っていくことは可能ではある。
現在、その中3の生徒を「改造」中なのだが(中1の生徒はずっと前から「改造」中です)、生徒自身の「見る目」を養うのはなかなか骨の折れる作業だ。
その壁を少しずつでも超えていってもらえるように、日々格闘中なのである。
0か100の世界ではないので、粘り強く生徒に働きかけていくことが唯一の解決策となるであろう。
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