先日、中2の体験授業の2回目を行った。
結論から言うと、今回の体験生は2人とも現状の学力はお世辞にも高いとは言えない様子であった。
ただし、「聞く姿勢」は全く異なるという印象だ。
現時点での学力が決して高くなくとも「成績を上げたい!」と本気で思い、喰らい付いて来てくれるのならば、私としては大歓迎だ。
しかし、単に「親に言われたから」という理由だけで、当塾の体験授業を受けたのならば、本人にとってみれば何も得るものが無いであろう。
今回は、一次関数の「式」と「グラフ」と「変域」の演習をしてもらったのだが、そもそも論として「代入」が出来ていなかった。
「変域」の問題として、
y=3x-1 に、x=-1,x=2 を「代入」する
という作業をするのに15分ほどかかっただろうか。
手始めに生徒を1人指名して、xを丸で囲みながら、xに(-1)を代入し、
y=3×(-1)-1
=-3-1
=-4
という式の操作を何とかしてやり遂げてもらったのだが(これにもかなりの時間を割いた…)、その後に、x=2 を代入する段階になると、上記の式の操作を「真似」することが出来ないという状況が続いた。
「どこ」に「何」を「代入」するべきなのかということを認識できずにいる様子であった。
「構造」的に見ることが出来ていないのである。
「同じ」ことを「真似」することが出来ない。
そもそも「同じ」だと認識出来ていない。
元々書いてあるものが突然「消え」、書いて無かったものが突然「現れる」。
問題を解いているうちにルールが変わる。(というか、変える)
もしくは、最初から「ルール」を意識出来ていない。
勉強が苦手な生徒によくあることではある。
「代入」が出来ないのは「数学が苦手」な生徒にはよくあることではあるのだが、こちらが実際にやって見せて、1度自分で解いた後でもオカシナことをやり続けるのは、中々手強い生徒だと言えるだろう。
中2生ならば、尚更である。
とはいえ、本日気になったのは、その後の問題演習での出来事であった。
こちらもかなりヒートアップして、ゼロから丁寧に説明しながら上記の設問を何とかやり遂げたのであるが、もう1人の体験生が、先程のやり取りを
全く聞いていなかった
のである。
(挙句の果てに「分からない」という理由で、問題そのものを飛ばし、しばらくボーとしていた。一体どういうことだろうか?)
「自分が指名されていない」という理由なのか、もしくは別の理由があったのかは分からない。
前述の生徒とはかなり強い口調でやり取りをし、他の集中して聞いていない生徒には「注意」と「警告」を与えながら説明をしていたにもかかわらず、である。
これは、集団授業を受けるにあたっては致命的だ。
(単に「理解できなかった」という可能性も排除できないが、その後、個別にもう一度説明をしたら理解していたので、やはり単純に「聞いていなかった」だけであろう。舐められたものである。といっても、現在、当塾の中2生には人の話をシッカリと聞けるという生徒がいない…。困ったものである…)
話は変わるが、先日入塾してくれた中1の生徒さんは、始めはどうなるかと思ったが、何とかなりそうだ。
「呼び出し」にもシッカリと来て勉強してくれている。
一安心といったところだろうか。
もう一度書くが、うちの塾は
「本気で成績を上げたい」と考えている生徒を対象とした塾だ。
本人の「意志」が無ければ意味がない。
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