少数の割り算(小学生)

小5の小数の割り算が一段落ついた。

小数の割り算には、なかなか重要なことが詰まっている。


割り算は分数に通じるわけだが、今の段階から、割る数と割られる数を同じように何倍かしても計算結果は変わらない、ということを理解しておくことは重要だ。

例えば、

2÷ 0.4 も、20÷ 4 も、200÷ 40 も、

同じ数を表しているということを理解することで、約分や通分といった考え方に上手く移行することが出来る。


また、筆算をする際にも、かならず、数字に「アタリ」をつけて計算しなければならないわけだが、この「アタリ」を付けるというのが苦手な生徒が多い。

例えば、

9.2÷1.6

つまり、

92÷16

という割り算をしなければならない時に、92の中に16が何個入るか?ということを、まず考えなければならないわけだ。

1ケタの掛け算ならば、九九を駆使すればなんとかなるが、2桁の掛け算となると手が止まる生徒が増える。

(まあ、1ケタの計算でも、×10の「ブロック」をうまく作れない生徒は苦戦するが…)

16を何倍かしていって「アタリ」を付けるのだが、その際に、

16は、10+6であるということを意識することがとても重要だ。

要するに、10の位と、1の位をわけて計算するわけだ。


92÷16

ならば、

10×7=70

 6×7=42

足して、112 ⇐ダメ

10×6=60

 6×6=36

足して、96 ⇐ダメ

10×5=50

 6×5=30 

足して、90 ⇐OK

…という風に、頭の中で計算しなければならない。

これは、一時期流行ったインド式計算の手法の初歩的なものだが、実は中3で習う因数分解を利用した計算の手法でもある。

(このインド式計算を利用して、2ケタ×2ケタの計算方法をマスターすると、兵法数も覚えやすくなる。以前、中3で素因数分解の授業の時に話したのだが、恐らく皆忘れてしまっているだろう…)


現在、うちの塾で使っている『オリテキ』はそこら辺を大変工夫して作ってくれているので、重宝している。

一見、何の変哲もない問題が並んでいるように見えるが、なかなかどうして優れモノだ。

まあ、『オリテキ』は中学生バージョンの方が、より本質に迫るような作りになっているので、私個人としては、中学生バージョンの方が好きではあるが。


小学生は、次回から三角形や多角形の内角や合同といった単元に入るが、今日、フライングして三角形の内角の和だけを先に教えた。

次回までの宿題に混ぜ込んでおいたのだが、どうなるだろうか?

恐らく、角度は苦戦するであろう。

どのような順番で演習するかも工夫しなければならないであろう。

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