もし、余力があるのなら…

今現在、実はあまり多くの宿題は出していない。

かなり控えめに抑えているつもりだ。

通常の学校と部活がある状態での宿題の量とほぼ変わらないといってよいだろう。

勿論、休校期間を利用しての小テストや呼び出し、理社の演習などを行っているので、例年のこの時期よりは多くのことをやれてはいる。


私が、宿題を大量に出していない理由は簡単だ。

今現在、私が「自分でドンドン進めておいてね」と伝えてあることを、「ドンドン進めている生徒がいないから」である。


今、『マイクリア』を使って、理科の基礎事項を演習しているのだが、進みが遅い生徒には各自自宅で進めるように伝えてあるし、『マイクリアドリル』を使ってドンドン復習をするようにも伝えてある。

しかし、見ている限り自分で何周か繰り返して完璧にしようとしている生徒は、残念ながら当塾には現在のところ存在していない。

また、少し前の単元である「式の証明」の単元では、北辰と公立の過去問を集めた小冊子を配り、途中までは全員で演習をして、残りは余力があれば各自解いておくようにとも伝えてあるが、全くやっている気配がない。

(ちなみに、この単元は偏差値でいえば65以上を狙う生徒以外には少しオーバーワークとなってしまう単元なので、全員に「やれ」と言うのは酷かとも考えている)


そして、時間を持て余しているので、何か課題をくださいと言ってくる生徒も存在していない。

聞こえてくるのは「学校の課題が多い」という言葉だけだ。


だから、私は今のところあまり宿題を出していない。


仮にそういった状況下で、大量の宿題を出したところで、消化不良を起こすだけだ。

そもそも、まともにセルフチェックが出来ていない生徒が、自宅で自分一人で出来ることは非常に限られている。

そういう生徒が大量の宿題を目の前にした時の行動は、

①とにかく埋める

②答えを写す

この2つだけであると断言して良い。

全ての行動が「作業化」してしまうだけだ。


「考える」

「こまめに丸付けをして解き直す」

要するに

「出来なかった問題を理解し、出来るようにする」

という「勉強」に必要なごく当たり前のことがスッポリ抜け落ちた状態で勉強した気分になってもらっては困る。

百害あって一利なしとはこのことではないかと思う。

(まあ、自分で課題をもらってドンドン勉強を進めていってくれる生徒がいないのは寂しい限りではあるが…)


という訳で、現在のところはあまり過激なことはやっていない。

大量の宿題を出すだけ出しても、フィードバックが出来ていなければ意味がない。

中間期末ならば、ワークを何周もすればある程度の結果が出る。(ワークは単純な問題が多いので「作業化」した生徒でも反復すればある程度の学習効果を得られる)

しかし、北辰テストや入試となると誤魔化しは効かない。


もし、今の塾の宿題で物足りないと感じている生徒がいれば、「ドンドン進めてね」と言われたことを、各自で「ドンドン進めて」下さい。


蒼進塾(そうしんじゅく)~さいたま市~真剣に努力する姿勢を育む

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