本日(と言っても昨日ですが)、中3生の2回目の体験授業を行った。
(とはいえ、この書き方は少し実情を反映していないのかも知れない。体験授業と言っても何か特別なことをするわけでは全くないので…)
結論から言うと、前回の授業で感じた通り、非常に賢い生徒だった。
というのも、解答の解説でわからなかった部分があったらしく、授業が終わった後にそれを質問してきたからだ。
【正直、「普通」の生徒ならば、解説に書いてあることが良くわからなかったとしても、
①赤で「答えを直し」て終わり
または、
②解説に書いてある途中式も写して「答えを直し」て終わり
という2つのパターンで済ませてしまう。】
質問してきただけでも凄いことなのだが、恐らく初めて見たであろう「対称式」を少し説明しただけであっさりと理解してしまった…。
彼に説明するときに既習であるはずのうちの生徒に話を振ったのだが、うちの生徒は見事に忘れてしまっていた…。
(まあ、覚えている生徒も勿論いますが…)
このように「わからないこと」を「わかるようになりたい」という気持ちを持っている生徒は伸びる。
というか、こういった「気持ち=思考回路」そのものが地頭の良さの本質なのだ。
「知的好奇心」という言葉で表現しても良いのかもしれない。
「知的好奇心」というと何か高尚なイメージがあるかもしれないが、そんな御大層なものは必要ないのだ。
「わからないこと」をそのままにしておくと、どうもスッキリしない気持ちが悪い。
自分で調べるなり、他人に聞くなりして解決しようとする「意思」の有無が学力の差となって表れる。
それだけの話だ。
一方において、世の中には「わからないことを理解したい」という「気持ち」がほとんどない生徒が一定数いる。
この「一定数」という言葉はかなり控えめな表現だが、実際にはかなりの割合を占めているといってよいだろう。
彼らは自分の成績にあまり関心がない。
指示されたページ数の問題を解き、丸バツを付けることが「勉強」だと思い込んでいる。
こういった生徒の成績を上げることはかなり難しい。
性格を変えることはほぼ不可能だからだ。
まあ、仕組みとして強制的に反復をさせて「勉強」をさせるようにはしているが、限界はある。
なによりも、そのようにして獲得された「知識」はすぐに忘れ去られる。
そう遠くない未来に何らかの修正が必要だろう。
…それにしても、やはり「平方根」は鬼門だ。
「考える」ことが苦手な生徒にはキツイ単元であると改めて感じている。
まずは計算だけでも全員がスラスラとできるようにさせないと…。
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