今、火曜と土曜の午前中を使って中3の理社演習をしている。
本日で社会の歴史の総復習を終えた。
ついでに明治時代まで少し先取りすることが出来た。
あとは、手法を変えながら塗り直しをしていくだけだ。
歴史の勉強においては特に、ストーリーを組み立てて「いつどこで誰が何をしたのか?」「それはなぜなのか?」「前後関係はどうなっているのか?」といったことを常に意識する必要がある。
単純な一問一答的な勉強はするべきではないという話は生徒にしておいた。
(これに関しては後述する)
地理は覚えることを覚えて、資料の読み取り方と時差、地形図の演習を行えばよいだけなので比較的早く終わる。
問題は理科の優先順位をどうするか?である。
厄介な「天気」と「電流」の単元は歴史の復習に入る前に終わらせておいた。
例年であれば、中3範囲は後回しにして中1・2の範囲の復習を徹底的に行うところなのだが、悩ましいところだ。
正直、理科は社会とは手間のかかり具合が全く違う。
単純な暗記で済む場合も多いが、近年の埼玉県の理科の問題レベルを考慮すると、きちんと理解し上で覚えるべきことを覚えさせたい。
というか、そもそも理科は暗記と理解の比重のバランスが非常に大切な科目だ。
北辰テストだと、一部の問題を除いて薄っぺらい問題集や一問一答を何度も繰り返して「暗記」してしまえば対処できてしまう部分がある。
(というか、それで偏差値60は軽く超える。)
だが、もう少し深く「考える」訓練をしなければ、少し聞き方を変えられただけで途端に躓いてしまう。
なによりも面白くない。
理科の問題の醍醐味は思考問題にこそある。
全ての生徒にこういったことを要求出来るわけではないが、「考える」ことを放棄するような態度を見せている生徒には考えを改めさせるようなアプローチをしていく。
(まあ、こういったアプローチは一部の生徒にとっては苦痛に感じることもあるようだ。「形式的にやった状態」を作り出すことで満足したい生徒からしたら居心地が悪いであろう。当塾が万人向けの塾でない理由はこういうところにもある。)
話が脱線したが、やはり、中1・2の理科の復習には十分な時間を割きたい。
3年範囲の演習は必要最低限で済ませて、中1・2の復習に移る予定だ。
(どう考えても時間が足りないので、GWにバーチャル北辰テスト対策を実施するかもしれない。皆さん、新型コロナウイルスの自粛でGWは家にいらっしゃる予定なのだろうか?謎だ。)
中1生と中2生もバーチャル中間テスト対策と称して理科と社会の演習をやっておいたほうが良いのかもしれない。
ちなみに、「誰が何をやったのか?物事の前後関係を考えながら勉強しなきゃダメだ」と言ってるそばから、何も調べもせずに問題を解いている生徒がいた。
非常に腹立たしいところではあるのだが、こういった生徒は能力的に根本的な問題を抱えている場合が非常に多いので、そう単純な話でもないこともまた事実である。
要するに「調べた」ところで基本的に日本語が読めないので、結局一問一答的な勉強法に走ってしまうのだ。
あるいは、そもそもなぜそういった勉強法がダメであるのか?が理解できない。
「問題を解くこと」が「勉強」だと信じて疑っていないのだ。
(ついでに言うと、一対一で対応した「答え」を覚えることも)
本人にしてみれば、
「え? ちゃんと問題解いて丸付けてますよ? 間違えたところは赤で直していますし…。何か問題でも?」
といったところなのだろう。
根本的に間違っている。
「勉強」は「情報の流れを整理する」ことから始まる。
(今日はこの話もした…ハズ)
目の前の「問題」を何も考えずに「処理」しているだけでは得られるものがほとんどない。
生徒には強制的に考えざるを得ない状況を作り出してあげるしかないだろう。
(まあ、ちょっとハードルが高い話ではありますが)
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