本日も、北辰対策を行った。
英語と国語の対策は、「過去問を解いて解説を聞く」ということがメインになる。
その際に大切なのは、問題に対して「一期一会」のような気分で接し、解説を聴くということだ。
英語に関して言えば、時制の概念や、英問英答の基礎、前文内容を受けての和訳など、文法や単語をしっかりマスターしていれば解けるという問題は多い。
しかし、北辰の英語で差がつくのは、日本語訳が書いていない空所補充問題だ。
それを攻略するには、文構造から入る品詞を特定し、前後の文脈から意味を類推する
というプロセスが必要となり、単純な暗記では対応できない。
そして、厄介なことに類題の数が限られている。
だからこそ、最初に問題を解くとき、最初に解説を聴くとき、それぞれ集中して聴くその体験を大切にしなければならない。
…のだが、どうも見ていると、その貴重な機会をあっさりとドブに捨てるが如くに振舞っている生徒がいる。
それだと、突き抜けた点数を取ることは出来ない。
(まあ、何度も反復をしていけば、ある程度の点数は取れるようにはなりますが)
復習をするにしても、答えが分かっている状態では、ネタバレをされた後に見る映画やドラマと同じで、まっさらの状態で先の展開を予測することは出来ないのだ。
もちろん、何度も同じ映画を見直し、細部にわたって検証して、各シーンのつながりやその配置の意味などを論理的に考察することは出来るだろう。
そして、逆説的な言い方になるが、そういった「結論が分かっていても全く飽きることなく、後から細部まで検証できる人間」は、初見の時の集中力がスゴイ。
まさに、「一期一会」的な感覚で、映画を見る。
「結果」が分かっていてもプロセスの細部を分析的に検証できるマインドを持っている人間は少ない。
たいていの人間は、「結果」が分かれば、全体に対する興味を失う。
そういったマインドは、後天的に獲得することは難しいだろう。
しかし、その技術を獲得することは出来る。
入試問題も同じである。
ナチュラルに頭が良いとされている生徒は、「結果=答え」のみには拘らず、そのプロセスに興味を抱く。
そして、たいていの生徒は、「答えがあっているかどうか?」にフォーカスして「結果」に対してのみ満足感を得てしまう。
(これは程度問題がありますが…)
もし、自分にそういったマインドが備わっていないと感じ、尚且、突き抜けた点数を取りたいのであれば、方法論をしっかり学びとり、毎回の問題演習の時に反芻する習慣をつけるしかないだろう。
0コメント