勝手に北辰テスト対策 数学(平方根③)

またまた、やってきました(笑)。

頼まれてもいないのに、勝手に北辰テストの解説をしていくシリーズ(笑)。

今回は、北辰テスト平方根の3回目です。前回☟

ちなみに、平方根の解説は、合計4回行う予定です。

それではさっそく見ていきましょう。

では、さっそく問題から見ていきましょう。

まあ、これはド定番の問題です。ほぼ毎年出てますね。

ですが、意外と苦手にしている生徒が多いので、取り上げてみました。

一度理解してしまえば、簡単なんですけどね。(^^♪

例によって、私が作っている問題集とは配置を変えてあります。

それでは、解説していきます。


H23③

「√100+n が自然数になる」とは、ルートが完全にはずれるときのことです。
つまり、ルートの中が平方数になるときでしたね。

(平方数とは、0 , 1, 4 , 9 , 16 , 25  , 36 … のように「整数の2乗で表せる数」でした)

苦手にしている生徒も多いですが、

実は、この知識だけでこの問題は解けてしまいます。

どういうことかと言うと、

ルートの中が、100+n(nは自然数)なわけですから、

100より大きい平方数を順に考えていけばよい

ということです。

具体的には、

11²=121 , 12²=144 , 13²=169 … と続いていくわけですが、

問題文で、「最小の自然数n」と書いてあるので、
100+n が、121 になるときの n の値が答えとなります。

つまり、100+n=121 より、n=21

答え n=21

(この問題は、暗算で求めることが出来ますが、この「方程式をたてて未知の値を求める」という発想にも慣れて下さい)


H29③

考え方は上の問題と全く同じです。

ルートの中が、19+2n(nは自然数)なわけですから、

19 より大きくて、より19 に近い平方数を順に考えていけばよい

ということです。

まず、25 が思い浮かびますね

19+2nが 25 のとき、

つまり、19+2n=25 より、2n=6 ➡ n=3

答え n=3

あっさり答えが出てしまいました。(^^;

問題には「nは自然数」という条件が付いていますから、上の方程式を解いたときに、nが分数や負の数などになってしまったら、解として不適格なので除外して、次の平方数を考えていくのが一般的です。

(まあ、わざと解きやすい問題から並べてるのですが、理解してしまうと簡単でしょう?)


H26⑥

ルートの中が、23ー2n  と引き算になっています。(nは自然数)

ということは、

23 より小さくて0より大きい平方数を考えればよい

(「より」という言葉はその数を含みませんので、0は入りません)

と気付いたでしょうか?

ちなみに、

√23ー2n が自然数になる訳ですから、ルートの中は0にはなりません

23ー2n が、16 , 9 , 4 , 1  になる場合をそれぞれ考えていけば良いわけです。

23ー2n=16 のとき、2n=7 ➡ n=3.5(nは自然数なので不適)

23ー2n=9 のとき、2n=14 ➡ n=7(これが1つ目の答え)

23ー2n=4 のとき、2n=19 ➡ n=9.5(nは自然数なので不適)

23ー2n=1 のとき、2n=22 ➡ n=11(これが2つ目の答え)

親切にも、問題文に「nは2つある」と書いてありますから、間違いないですね。(^^)

最後に、7と11 を足すのを忘れないようにしましょう。

答え 18


H24②

ルートの中が、40ー4n(nは自然数)となっています。

このままでも解けるのですが、

「出せるものは出す」というのが平方根の問題を解く上でのカギとなります。

具体的には、4をくくり出して根号の外に出します。

√40ー4n = √4(10ーn) = 2√10ーn として、

ルートの中を、10ーn にします。

2は、もう既に整数として外に出たわけですから、

あとは、10ーn が平方数になる場合を考えれば良いだけです。

「自然数になる」という条件があるので、10 より小さくて0より大きい平方数(0は含まない)、

つまり、10ーn が、9,4,1になる場合をそれぞれ考えれば良いわけです。

10ーn=9 のとき、n=1(これが1つ目の答え)

10ーn=4 のとき、n=6(これが2つ目の答え)

10ーn=1 のとき、n=9(これが3つ目の答え)

最後に、これらを足して、1+6+9=16

答え 16

別解

先程、「このままでも解ける」と書きました。

40ー4n のまま、強引に答えを出すことも出来ます。

見ればわかる通り、

40 より小さい自然数の平方数を考えれば良いわけです。

(ちなみに、0は自然数ではありません)

40ー4n=36 のとき、4n=4 ➡ n=1(これが1つ目の答え)

40ー4n=25 のとき、4n=15 ➡ n=3.75(nは自然数なので不適)

40ー4n=16 のとき、4n=24 ➡ n=6(これが2つ目の答え)

40ー4n=9 のとき、4n=31 ➡ n=7.75(nは自然数なので不適)

40ー4n=4 のとき、4n=36 ➡ n=9(これが3つ目の答え)

40ー4n=1 のとき、4n=39 ➡ n=9.75(nは自然数なので不適)

(「自然数になる」場合なので、40ー4n が、0になる場合は考えなくて良いのでした。

逆に言うと、「整数になる」場合なら、0になる場合も考えなくてはいけません

よって、求める和は、1+6+9=16

答え 16

(しかし、この解き方はあまりお勧めしません。平方根は「出せるものは出す」という発想で攻めましょう)


H25④

√600ー12n  が「整数になる」ような自然数nをすべて

と、書いてあります。

今までは何となくルートの中が0にならないパターンが続いていました。

しかし、0も平方数だということは忘れてはいけません。

それでは、解いていきます。

まず、出せるものものは出します。

√600ー12n = √12(50ーn) = 2√3(50ーn) となります。

2は既に整数となって外に出ているわけですから、

ルートの中の、3(50ーn)  が平方数になれば良いわけです。

ここで、少しややこしいことを言いますよ?

3(50ーn)  がカタマリで1つの数になると考えて下さい。

×🔲  が、平方数になるということは、

🔲 には3のペア相手として、3が含まれていないといけませんよね?

実はここで、平方根の第2回で使った解き方を利用します。

この場合、🔲 とは、50ーnのことですから、

50ーn=3×平方数 が成り立つということです。

(ちょっと難しいですね。150ー3n のまま、強引に解いてしまってもOKです。しかし、この考え方は埼玉県でも出題されています)

50ーn=3×0² のとき、n=50(これが1つ目の答え)

50ーn=3×1² のとき、n=47(これが2つ目の答え)

50ーn=3×2² のとき、n=38(これが3つ目の答え)

50ーn=3×3² のとき、n=23(これが4つ目の答え)

50ーn=3×4² のとき、n=2(これが5つ目の答え)

50ーn=3×5² のとき、n=-25(nは自然数なので不適)

これ以降は、nがすべてマイナスになってしまいます。

よって、50+47+38+23+2=160

答え 160

(この問題の正答率は15%未満と書いてありますが、実際には3%以下だと思います。北辰は、平成27年度以降にようやく正確な数字を出すようになりました)

別解

途中まで同じで、150未満の平方数を考えていきます。

150ー3n=144 のとき、n=2(これが1つ目の答え)

150ー3n=121 のとき、n=9.666…(不適)

150ー3n=100 のとき、n=16.666…(不適)

150ー3n=81 のとき、n=23(これが2つ目の答え)

150ー3n=64 のとき、n=28.666…(不適)

150ー3n=49 のとき、n=33.666…(不適)

150ー3n=36 のとき、n=38(これが3つ目の答え)

150ー3n=25 のとき、n=41.666…(不適)

150ー3n=16 のとき、n=44.666…(不適)

150ー3n=9 のとき、n=47(これが4つ目の答え)

150ー3n=4 のとき、n=48.666…(不適)

150ー3n=1 のとき、n=49.666…(不適)

150ー3n=0 のとき、n=50(これが5つ目の答え)☚みんなこれ忘れたよね

よって、50+47+38+23+2=160

答え 160

やはり、ちゃんとした解き方をマスターすべきですね。^_^;

入試は時間との勝負ですから、時間が足りなくなって、とれる問題まで落としてしまうことになりかねません。

最初の解法も、慣れればマスター出来るので、そんなにビビらないで下さい。


H30⑤

22-3a が、22 よりも小さい平方数になれば良いので、

22-3a=16 ➡ a=2(これが最小の a ですね)

※勘違いしやすいのは、最小なのは a の値であって、ルートがはずれるときの平方数ではないということです。

答え a=2


H19②

√200-n のルートがはずれたときに「一の位が3である整数」となる

ということは、

200未満の整数で、一の位が3である数の2乗を考えれば良い

ということです。

具体的には、3²=9,13²=169 の2つです。

200-n=9 のとき、n=191(これが1つ目の答え)

200-n=169 のとき、n=31(これが2つ目の答え)

答え 31 , 191


どうだったでしょうか?

途中で少しややこしくなりましたが、

大切なのは、何度も練習して、マスターしようという姿勢です。

その際には、プロセスを意識して、自分で自分に授業をするように勉強してみて下さい。

長かった…(^^;

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