公立入試問題演習 & 公立受験校

今、最後の追い込みとして、主に都道府県の公立高校入試問題の演習を行っているのだが、やはり高校入試問題は解いていて面白い。

数学は、今年は立体は勿論のこと、「円と相似」が怖いので、色々と解かせている。

理社も例年よりもイイ感じに演習出来ている。

もう少ししたら、最後の仕上げとして埼玉県の塗り直しを行う予定だ。


とはいえ、数学は水物ですけどね。

特に今年は数学が弱い生徒さんが主役なので、☟

なかなか大変なのだが、立体にしても、関数にしても、円と相似にしても、ベラボーに難しい問題でなければ対処できるようになってきている。


…のだが、トンチンカンなことをしてしまう場面がままあることも事実だ。


その大きな要因の一つは、インプットとアウトプットのやり方の問題だろう。

問題点を列挙すると、

① まず、問題を見た時に具体的に考えて実験してみる習慣がない。

(ちなみに、①に関してはかなり口うるさく言ってきていることなので、流石にこのフェーズを実践していない生徒さんはほとんどいない…と信じたい…)


② 自分の解法に固執してしまう。

(自分が「解けた!」という事実が欲しいだけで、後々の再現性に目を向けていないから、模範解答の「考え方」を軽視してしまう傾向がある。結果として、記憶として解法が頭に残り難い。また、このタイプの生徒さんは、問題文をよく読んでいないことに起因するミスを連発することでもお馴染みだ…)


③ ①の裏返しの行為であり、②にも関連することなのだが、問題を解き終わった後に、何がポイントだったのか?といったことを考えていない。

(要するに、類題の共通点を抽象化して言語化出来ていない。習慣的なものなのか?能力的なものなのか?は難しいところではあるが、ある程度難しい問題に遭遇した時に、自分の頭の中で解き終わった問題の総括をするという試みは放棄すべきではないだろう)


例えば、下の問題☟などは、ある程度演習を積んでいれば筋道がパッと思いついて然るべき問題だと思うのだが、

私「何がわかればいいの?」

A君「え~と、まず●●を求めて・・・」

私「いや、一言で言っていいよ」

A君「え~と…あ~」

という感じで詰まってしまう場面が多かった。

(ちなみに上記の問題は相似の演習の際に解かせてみたのであるが、その場で別の生徒さんに聞くと「EF:GHの比を求めればよい」とちゃんとした答えが返ってきたので一安心ではあったが…)

パッと見た瞬間に、中点連結定理からEF//GHだと分かり、高さが等しい三角形なので【というか、台形内の対角線で区切られた三角形なので】、底辺の比【上底と下底の比】が面積の比に等しいということは、問題を見たらすぐに気付くと思う。

あとは、それを自分の言葉で表現するだけだ。


2学期以降は特に「自分の言葉で説明する」という訓練を積ませてきたつもりなのだが、そういったことが上手くできない生徒さんは、「点数」や「結果」に必要以上にこだわってしまっている場合が多いように見受けられる。

もっとプロセスを楽しんでもらいたいものだ。



…と長々と書いてきたが、タイトルのもう一つのお題である今年度の公立受験校を書いておく。

春日部

浦和西

浦和南

ということになりそうだ。


まあ、人数の少なさなどツッコミどころが満載ではあるが、生徒には残りの10日間を悔いのないよう過ごしてほしいものだ。



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