少し前の話になるが、中3生でお問い合わせを頂いた。
埼玉県で確約をもらえる高校としてはトップの中高一貫校の中学部に通っているとのお話であった。
諸処の事情から外部受験を考えていらっしゃるとのことで、当塾のホームページを読んでお問い合わせをして頂いたらしい。
非常にありがたい話だ。
とはいえ、現在、中3は満席なので、非常に残念な話ではあるが、お断りさせて頂く運びとなったのだが、その際にこの塾を紹介させて頂いた。☟
以前にも取り上げたことがあるのだが、大学入試まで長いスパンで考えるなら、こういった選択肢もありなのではないかと思う。
ついでに言うと、上記の動画のタイトルには大いに賛成だ。
ハッキリ言って、この世のどこかに「万人に有効な効率の良い勉強法」なるものが存在していると考えてること自体がナンセンスだ。
一人一人それぞれ、その時点での学習の習熟度は勿論、スピード、理解力、暗記力、認知能力…といった全ての要素に差異がある。
万人に共通の処方箋などない。
「勉強法」という言葉を口にする方は、得てして「効率の良い」という言葉をセットで使いたがる傾向があるように思う。
そういった発想には大きな落とし穴があることを知るべきだろう。
「効率的」であるということは、様々なことが「圧縮」されていることを意味する。
そこでは、様々な「情報」「わかりやすい例え」「手順」「プロセス」が簡略化され省略されている。
当然、学習者には「行間を読む力」や「抜け落ちたプロセスを脳内で補完する力」などの通常よりも高い能力が要求される。
「効率的な勉強」とは「強者の勉強法」に他ならない。
(よって、能力に自信のある方が実践する分には、私も止めません)
まずは勉強時間を確保すること。
そのうえで、プロセスをしっかりと意識しながら自力で出来るようになるまで繰り返す。
そして、その精度とスピードを高めていく。
これ以外に何があるというのか。
そして、これは決してテクニックの話ではない。
このことを非常に上手く説明してくれている動画がお薦めに出てきていたので、こちらも紹介しておく。
(ちなみにサムネには「勉強法」とありますが、「勉強法」の話は一切していません(笑)。ほぼ気合と根性の重要性を説いています(笑))☟
ちなみに当塾の生徒で、こんなセリフを吐く生徒さんがいる。
「勉強しなきゃいけないことは分かっているんです…」
それに対する私の答えは以下の通りです。
「そんなことはわかってなくていいし、考えなくていい」
「『成績を上げたい』と本気で思ってくれればいい」
なまじっか「勉強する必要がある」などと考えているから、
「何時間勉強した」だの、「何ページ進めた」だの、「何回繰り返した」だのといった表面的な「アピールポイント」に意識が向いてしまう。
違うでしょう? どう考えても。
「本気で成績を上げたい」と思ったら、
「何時間勉強しようが頭に入っていなければ意味がない」と思うはずだし、
「何回繰り返そうが、自分一人で再現できるようになっていなければダメだ」と思うはずだ。
必ず自然発生的にこういった結論に至る。
そうすると、
「長時間の勉強が必要である」
「理解を伴った徹底的な反復が必要である」
ということにも必然的に気付くであろう。
その中で初めて「自分に合った」工夫が生まれる。
その「工夫」は他人のアドバイスからヒントを得たものかもしれないし、自分自身で思いついたものかもしれない。
「勉強法」とは、すなわち自分自身の必要性にカスタマイズされた「工夫」に他ならない。
本気で成績を上げたいという思いがあるか?
それが全てだ。
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