少し前の話になるが、中2の生徒さんに入塾して頂いた。
大変ありがたいことだ。
この生徒さんは、卒塾生の弟さんなのであるが、1学期の初めにお話を頂いたときに、とある事情から入塾を一旦保留せざるを得ない状況となっていた。
…のであるが、日程的な調整がとれたのでご連絡させて頂いたという運びだ。
正直、中2の1学期で習う単元である「文字式の利用」「連立方程式の文章題」を指導できなかったことは大変心残りだ。
今回、このタイミングでお声がけをさせて頂いたのも、他でもない「一次関数」の学習がいよいよ本格化するからである。
このタイミングを逃せば、恐らく当塾の授業についてくるのが無理なのではないか?と感じたからだ。
(まあ、ベラボーに難しいことをやっているわけではありませんが…。しかし、キチンと授業を受けて宿題をこなしてくれれば、所謂「普通」の生徒さんでも、ある程度の応用問題までシッカリ解き切ることが出来るようになるだけのクオリティは提供している)
数学が苦手な生徒さんにとって「一次関数」は鬼門中の鬼門である。
単純に「直線の式を自在に求める」ということすら出来ない生徒さんが続出する単元だ。
そこに「変化の割合の図形的な意味」や「文字を使って座標を表す」問題などが出てくると、最初から「捨てて」かかるという選択をする生徒さんが後を絶たない。
実は、「一次関数」や「文字式の利用」を、中2の段階でシッカリと教え込める学年は、この中2が初めてである。
ここで、「応用の利く基本」をシッカリと身に着けた状態で、来年の受験学年を迎えてもらいたいと考えている。
夏休みは、たっぷりと演習時間をとって「完璧に解ける状態」になるまで、徹底的に反復をしてもらう予定だ。
一方、小6の授業で「仕事算」的な問題を扱ったのだが、予想通り苦戦していた。
「全体を1とする」という「解き方」に馴染めなかったようなのであるが、テクニックに走るのではなく、自分で線分図を描いてみて、「分数」や「比」の意味を考えながら問題を解いていくという手法をとった。
まだまだ「比」や「分数」の理解が浅いようだ。
それは、「縮尺の利用」の問題をポンっと出されたときに戸惑ってしまっている生徒さんがいたことからも明らかだ。
この「分数」や「比」の意味を考えるということは、中学校に入ってから「割合」の問題を考える際に非常に役立つ。
…というか、中学校では「割合」というものを単元として独立して学ぶ機会がないので、小学校の段階で、ある程度まで理解して使いこなせるようになっていることが望ましい。
本日(といっても昨日ですが)、前回の授業に引き続いて同じ単元の演習をしたのだが、またしばらくしたら挑戦してみたい。
(ちなみに、今日も小6で社会の100点のテストを持ってきて見せてくれた生徒さんがいた。😊 嬉しい限りである。小6の生徒さんは「情報」に対する感度が高い生徒さんが多い。社会が得意だというのもそういったことが関係しているのであろう)
そういえば、いよいよ小学生でも英語を始めた。
まずはフォニックスから始めていくのであるが、今後は中1用の教材と並行しながらお手製プリントも解かせていきたいと考えている。
実は、数学も中1の先取りをドンドン進めていく予定なので、途中入塾の生徒さんをどうするのか?という問題が浮上してくるかもしれない。
(「かもしれない」と書いたのは、ほとんどチラシをうっておらず認知度が低い上に、そもそも当塾を選んで頂けるのか?という根本的な問題があるからだ…。まあ、上記の心配は杞憂に終わるであろう…)
とはいえ、元々のスタート地点が高くなく、勉強に対する意識も決して高いとは言えない現中3生ですら、実は1年目の中3生よりも成績的にも学力的にも状態が良い。
ここのところ、昨年・一昨年と解かせた数学の計算の小テストをやらせているのだが、何だかんだでほとんど正解出来ている。
スピードも悪くない。
やはり、継続して教えることが出来ているメリットは大きいようだ。
「塾あるある」として、途中から入ってくる生徒さんの方が優秀だというものがあるのだが、そういった現象は塾の授業が上手く機能している時に得てして起こるものだ。
現中2と中1(と小6)はそういった良い意味でのサイクルが機能している。
(…とはいえ、全ての生徒さんがこのまま平穏無事に継続して頂けると考えているほど能天気なわけではありませんが…)
高校受験から逆算して、必要なことをその都度行っていくというスタンスを今後も貫いていきたい。
0コメント