実は、小5の生徒さんの割り算の仕方が少し気になっていた。
割り算をする際に大体の数字の当たりを付けるわけだが、その生徒さんは、数字を左から(大きい位から)見るのではなく、右から(小さい位から)見て数字を考えていた。
どういうことかと言うと、
例えば、
544➗64
という割り算があるとして、64の十の位の6を見るのではなく、一の位の4から見てしまう傾向があった。
つまり、「4を何倍したら4を作れるだろうか?」と考え、「4倍かな?」と考えてしまうという状況がしばらく続いていた。
(当然、64を4倍しただけでは544には遠く及ばない。)
この割り算であれば、左から数字を見て、一の位を切り捨てた状態で、
「6を何倍すれば54に近くなるか?」
という発想で数字を見る方が、数字感覚としては正しいと言えるだろう。
この辺りは、数字の感覚(つまり大小関係)として非常に大切なので、概数などの考え方を軽く復習しながら、左からおおよその数字を考えるという練習をしていたのだが、先週に入って「数字の見方」を理解してくれたようであった。
一安心したところで、冷静になってみると、少し進度がゆっくりなような気がする。
このパターンはあまり良い傾向とは言えない。
問題の演習量を減らして対処するとなると、必ず弊害が生まれる。
宿題の量などを調節する必要がありそうだ。
また、算数と並行して、国語の「主語・述語」「修飾語句・被修飾語句」がシッカリ捉えられているか?を確かめるための問題演習も行った。
以前にも述べた通り、小学生で「主語・述語」をシッカリ捉えられている生徒さんは「優秀」である。
「主語」を考えるには、まずは「述語」を見つけてからそれに対応する主体を考えるというプロセスを辿ることになる訳ですが、そこら辺の話は、問題演習を繰り返していくにつれて意識できるようになった。
問題は、言葉の「修飾・被修飾」関係を見抜くことにあった。
ここら辺は、何気に難しい話だ。
しかし、非常に重要な話でもある。
英作文などは、この「日本語分析能力」を問われていると言っても過言ではないであろう。
例えば、
問題 「校庭の 桜が 今年も きれいに 咲いた。」
問 「今年も」が直接修飾している言葉(被修飾語)を選びなさい。
という問題において、「桜が」と答えてしまう生徒は意外と多い。
日本語では、基本的に下から上に修飾することは無いのだが、中々ピンと来ないようだ。
「修飾・被修飾」関係を見抜くには、「被修飾語」の「助詞」を取っ払った状態でつなげた時にキチンと意味が通っているか?を見極めることが重要である。
上の例であれば、
「今年も」→「桜」
という関係は成立しないが(そもそも、下から上には修飾しませんが…)
「今年も」→「咲いた」
という関係は成立する。
厳密に言えば、ここら辺の話は、どういった言葉が用言や体言を修飾するのか?ということを詳しく学ばなければ答えようがない。
しかし、日常において言葉を使う上で、言葉の修飾・被修飾関係が肌感覚で理解出来ているか?ということは、今後の勉強に少なからず影響を及ぼすであろう。
現在のところ、文図を使った分析はスラスラと出来るようになったのだが、まっさらの文の修飾・被修飾関係を自分の力だけで読み取っていくには、まだ少し時間がかかりそうな気配がある。
ここら辺は小6でも、英語をやる前の準備体操としてかなり入念に演習していくつもりだ。
そちらはどうなるのであろうか…。
あと、全く関係のない話なのだが、以前スピッツの曲を紹介した時に、極めて重要な曲を紹介し忘れていた。
大宮に住んでいる人間にとっては「課題曲」と言えるものなのではないだろうか。
以前upされていたビデオは削除されてしまったようだ…。
名曲なので、なるべく多くの人に届いてもらいたいものだ。
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