少し古い話になるが、金曜日に小5の授業で少し複雑な円周の計算問題の3回目の演習を行った。
躓いている生徒には、まずは、求める周の部分をなぞってもらったのだが、やはりそこら辺が曖昧な生徒がいた。
いくつかの図形で、同じことを繰り返してもらったところ、「図形が見える」状態になったようだ。
そうなれば、後は計算の問題なので、前回よりもスムーズに問題を解くことが出来ていたと思う。
まあ、当たり前のことなのだが、「何を求めればよいのか?」ということがあやふやな状態では問題を解くことは出来ない。
今回は「図形が見える」ようになるまでに数回の演習を経る必要があったが、こういった経験を積み重ねていくことで、後々の対応能力も上がってくる。
小学生は中学校の準備段階であるという私自身の認識に変化はない。
(とはいえ、小学生で当塾に通って下さっている生徒さんが、中学生になっても当塾に通って下さるとは限らないと考えてもいる。例えば、国立開成や早慶の付属校を受験したいのであればSAPIXや早稲アカさんに通うのが現時点ではベストな選択肢だと考えているからだ。これは、保護者の方にもお話させて頂いている)
そして、割合のグラフの復習も少ししてみたのだが、こちらが想像していたよりも忘れずにいてくれたようだ。
この日は空き時間を利用して漢字の書き取りの演習も行ったのだが、こちらは少し苦戦していた生徒がいたので、宿題として全く同じプリントを出した。
今後も継続していきたい。
一方、中2では一次関数の等積変形がらみの問題演習をしようと思ったのだが、その前の文字置きの復習で止まってしまった…。
やはり、勉強が苦手な生徒にとっては、一次関数の文字置きは鬼門だ。
本来であれば、そういった問題は「飛ばす」べき生徒にもチャレンジしてもらっている。
ただ、この一次関数のちょっとした応用問題というのは、なかなか勉強の本質をついた良い訓練になると思っている。
中2生によく生徒に言うことなのだが、勉強が苦手な生徒さんは、
「そこにあるものを突然消し去る」
または
「そこに無いものを突然出現させる」
というマジシャンもビックリな世界の理を完全に無視した行為を平気な顔で行ってしまうのである。
まるで、人間が目の前で突然消え去っても何も感じずに平然と会話を続けられるかの如き信じ難いほどの精神性を有しているのである。
対応関係にあるはずの「式」や「座標」が突然「別の式」や全く違うものに書き換えられてしまうという現象が頻繁に起こる。
これは、英語などの他の教科においても同様なので、そういった「あり得ない」ことを戒める訓練としては、一次関数のちょっとした応用問題は打ってつけと言えるのかもしれない。
…という訳で、次回も等積変形絡みのちょっとした応用問題を扱う予定だ。
果たしてついて来られるのだろうか…。
非常に不安である…。
(あと、証明の復習にも時間を割かなければならない。今までもチョクチョク宿題で出していたのだが、もう一度全てのパターンを目の前で解き直してもらう必要があるだろう)
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