珍しく苦戦している

今、小6で正負の数の累乗の計算の単元を学んでいる生徒がいるのだが、なかなか苦戦している。

小学生が正負の数の累乗計算に苦戦するのは当然ではないか!と思われる方もいらっしゃるであろうが、その生徒さんの将来の目標が非常に高いものなので、案外あっさりとクリアする可能性もあるのかな?と考えたりもしていたのだが、やはり慣れないことをやるのは難しいらしい。

(当たり前ですね…)

その生徒さんは、正負の数の加法・減法は難なくクリアしていたのだが、

「初めてのことは誰にとっても難しい。あなたは既に何かを知ってしまっているから、それが簡単に思えるのだ。」

という『教師の心得』に書いてある教訓を改めて思い出しているところだ。☟


実は、この生徒さんの面談をさせていただいたときに、お母様が「弟さんよりも寧ろお姉さんの方が心配だ」という趣旨のことをお話しされていた。

(ちなみに、大変ありがたいことに御姉弟で現在当塾に通って頂いている。)

2回の体験授業からはあまりそういった雰囲気は読み取れなかったのだが(私の観察眼もまだまだですね…)、実際に授業をしてみると「成程、お母様は良くお子様を観察していらっしゃるな」と思う場面が散見された。

(これは当たり前のようで当たり前の話ではない。実際に冷静にご自分のお子様の能力を見定めることが出来ている親御さんは寧ろ少数派なのではないだろうか。親御さんの「想い」をお子さんに投影することによって色々とバイアスがかかるのが普通だと思う。これは何かを「指導する」という立場の人間にとっても同様の話ではあるが…)


それでも勿論能力的な問題を抱えているわけでもなく、この前の授業で「霧」の中から脱出してくれたようではあった。

一安心といったところだろうか。



同じようなことが小5の授業でもあった。

入塾当初は色々な意味で少しガードが堅いかな?と感じていた生徒さんがいるのだが、最近ではその生徒さんから賢さを感じる場面が多く、私の中ではすっかり「地頭の良い生徒さん」という印象になっていた。

その生徒さんが、三角形の面積を出す際に「どこを底辺とみて、どこを高さとみるべきなのか?」ということで少し苦戦していた。

まあ、この問題は「普通」の生徒さんならば誰もが通るところなので、「苦戦」という表現は適切ではないのかもしれない。

やはり「誰にとっても初めてのことは難しい」のだなと改めて感じたのであった。

(ちなみに、この生徒さんの国語力の高さは本物だと思う。「指示語の受け」や「語尾を調節して2文を1文に組み替える問題」などで無類の強さを誇っている。普段も小洒落た言葉がポンポンと出てくる。総じて今の小5の生徒さんは日常会話における語彙力の高さを感じさせてくれる生徒さんが多い。良いことなのではないだろうか。)


ついでに言うと、小5はいよいよ「割合」に入った。

ここをしっかりマスターできるかどうかは、今後の勉強において非常に大きな意味を持ってくる。

本質的な理解を大切にしながら指導していきたい。

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