先日、入塾してくれた中2の生徒さんが、良い意味で変化してきているように感じる。
昨日、一次関数の基礎の復習を行うために補習をしたのだが、その際に問題演習をしながら涙を流している生徒がいた。
一瞬、「えっ!?」っとなってしまったのだが、本人に話を聞いてみると、「何度も同じような問題を間違えてしまい悔しくて涙がでた」ということらしい。
(恐らく、このブログを読んで頂いている方からすれば、「いや、どうせお前が威圧してたんだろう!」「なんてかわいそうに!」「自覚症状が無いとか終わってるな、コイツ…」という感想を持たれる方が大半かもしれませんが、その生徒さんは入塾して日も浅く、今のところ宿題も小テストも再テストもしっかりこなしてくれているので、私としては心穏やかに指導をしていた次第でございます。そういった状況での悔し涙だったわけです。
ちなみに、「問題が解けなくて悔しくて泣く」という現象としては、現在中1の生徒さんが小学生の時に自宅で泣きながら苦手分野の問題演習をして苦手を克服したというエピソードを聞いたことがあります。別にこの話も、無理やりやらされていたわけではなく、「自分自身が苦手を克服したい!」という強い意志を持った上での行動であることは、本人と保護者の方とのお話の中から推察することが出来ました。ちなみに、この生徒さんが、私がたまにブログで言及している「馬力のある」生徒さんです。その存在に日々元気を頂いております。感謝。)
…で、昨日はキッチリと出来るようになるまで反復し補習を終えたのだが、本日、一次関数の応用を扱ったところ、他の誰よりもシッカリと理解し正確に問題が解けるようになっていた。
集中力も、以前より増していた。
実は、今回扱った内容は既に何度か授業で扱っていたものだったのだが、内容の難しさからなのか、生徒達も集中力を欠いて「考える」ことを放棄するような場面があり、なかなか定着しなかったのだが、本日、上記の生徒を筆頭にして苦手を克服してくれたように思う。
そういった雰囲気を牽引してくれる存在となってくれたことに素直に嬉しさを感じた。
(思い出してみると、この学年にはもう一人問題演習中に泣いた生徒がいた…。その生徒もその日以降、問題に対する取り組み方が変わったと思う。ちなみに、どちらの生徒さんも休憩時間中には元気にハシャイでおります…。塾にも馴染んでくれているようで何よりです…)
生徒を泣かせておいて美談風に語るな!とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、「物事が上手く出来なくて涙が出る」ということは向上心の現れとも捉えることが出来るかと思います。
「出来るようになるまでやる」というスタンスを貫いていく限り、こういった現象は今後も起こるかもしれません。
焦らず慌てず、生徒の成長を見守っていきたいと考えている。
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