前回☟、平方根は4回やる予定だと書きましたが、もう1回やるかもしれません(笑)。
さて、4回目の今日は、近似値と平方根の整数部分・小数部分を扱います。
これも普通の問題集に載っていますが、少しひねった問題も出題されているので、やはり「差がつく」問題だと言えるでしょう。
では、実際に問題を見てみましょう。
平方根では、「出せるものは出す」が基本でした。
H20⑥
√20 =2√5 ➡ √5=2.24 だから、2× 2.24=4.48
答え 4.48
H28④
10²=100 , 100²=10000
といった平方数を上手く使って外に出すのがポイント
答え 0.2646
H19⑥
これは少し難しいです。
分母を 10 にしても行きづまります。
平方根の問題では、10 や 1000 といった数字は意味がありません。
100 や 10000 を上手く使ってルートをはずすのがポイントです。
9450 を素因数分解するのが大変ですが、^_^;
まあ、そこは頑張ってもらうとして、ポイントは、
小数点の位置だけ見て、分母を10にしないように!
答え 9.72
H24⑥
これも少し変化球ですね。
小数点の位置だけ見ると、1000 や 10 と言った数字を分母にしたくなりますが、それではこの問題は解けません。
100 や 10000 を利用する!
まず、左辺を変形していきます。
答え 13
続いて、整数部分と小数部分などの北辰の問題を見てみましょう。
平方根の整数部分と小数部分は、例えば、
√11 とはどのような数字なのか?
を考えるときに使います。
左右を、ルートをかぶせた平方数ではさむと、
√9< √11 < √16 ➡ 3< √11 < 4
となり、
√11 は、3と4の間の数だとわかります。
√11 は、3.・・・という数字で、整数部分は、3
それでは、小数部分はどう考えるのか?
たとえば、3.24 という数字の整数部分は、3
小数部分は、0.24 だということは大丈夫でしょうか?
つまり、小数部分は「その数から整数部分を引いたもの」
だということです。
それでは、
√11 の小数部分は、√11 から整数部分である3を引いたもの
ですから、
√11-3 と表すことが出来ます。
(ルートがかぶっている部分は 11 まで)
長くなりましたが、北辰の解説をしていきます。
H24④
2√15 をそのまま平方数ではさむと行き詰ります。
この場合、2をルートの中に入れます。
「出せるものは出す」の逆で「全部中に入れてしまう」
という、ルートの出し入れがポイントです。
2√15 = √60
この状態で、左右を平方数ではさみます。
√49 < √60 < √64 ➡ 7< √60 < 8
√60 つまり 2√15 は、7と8の間にある数
ですから、整数部分は、7
答え 7
(ちなみに、小数部分は、2√15-7)
H19④
これも上と同じです。
5√2 = √50 だから、
√49 < √50 < √64 ➡ 7< √50 < 8
√50 つまり 5√2 は、7と8の間にある数だから、整数部分は、7
小数部分は、5√2-7
答え 7
H28③
これは面白い問題ですね。
左右が、n と n+1 となっていますが、
これを見てピンときたでしょうか?
n と n+1 は、連続する数を表していますね。
これに気付ければ、あとは左右を平方数で挟むだけです。
√25 < √30 < √36 ➡ 5< √30 < 6
n< √30 < n+1 と見比べて、n=5
答え 5
H21③
これも「ルートの出し入れ」の問題です。
「全部中に入れてしまう」というパターンです。
√75-√n=√27 ➡ 5√3-√n=3√3
➡ √n=2√3 ➡ √n= √12
よって、n=12
最後にもう一度ルートの中に入れ直すのがポイントでした。
答え 12
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